麹町3丁目を散歩して | 芳村直樹のブログ

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シャンソン歌手・芳村直樹の自己満足的な東京散歩ブログです




麹町散歩のつづきです (^O^)/

前の宿題というか疑問というか
麹町学園通りを
とりあえず歩いてはみましたが

学園らしきものは
やはり
麹町学園しかありませんでした

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てことは
麹町の学園通りではなく
麹町学園の通りってこと???


●麹町学園女子中学校高等学校
・千代田区麹町3-8

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明治38年(1905)麹町女学校として創立
日本文化に親しみながら
女性らしい礼儀作法を身につけるために
華道(草月流)茶道(裏千家)が
授業としてあるそうです
昨年より完全中高一貫教育制となり
高校からの生徒募集を停止しました

卒業生の顔ぶれをみると
白石加代子、中山千夏、小林幸子
島田陽子、中田喜子、森下愛子
なんとなく派手ですよねw


さて3丁目
メインストリート麹町大通りの北側は
どでかいオフィスビルが建ち並びます

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江戸時代ここに
呉服店「岩城升屋」がありました
(岩城桝屋と書かれた文章も)
裏にある麹町学園も含むぐらいの
けっこう広い敷地だったようです

秋田の領主・岩城氏が
近江に移り住み商人となり(1667)
屋号を「升屋」とし
京、大阪、そして
延享3年(1746)
江戸麹町にも出店しました

お得意すじの大名や旗本屋敷が
近隣にあるという有利な立地で
升屋は商売を展開し
岩城家は全国屈指の大富豪となりました

しかし
やがて呉服が
一般庶民に行き渡るようになると
下町の大街道に店を構える
ライバルの日本橋越後屋(三越)が
絶対有利となるわけです

幕末に越後屋が
西軍(官軍)に接近したのに対し
幕府側の資金を担った升屋は
衰退の一途をたどりました

時代の移り変わりは恐ろしいもの
明治17年(1884)天下の岩城升屋も
閉店の時を迎えることになります


今さっき調べた話を
まるで見てきたように書いちゃいましたw



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麹町大通りの南側には
クッキーの泉屋があります

●泉屋東京店
・千代田区麹町3-1-1

浮輪のシンボルマークが
子供の時分を思い出して
とても懐かしい気分です

泉屋は
元は大阪船場の
鉄を扱う貿易商だったそうです
3代目泉伊助の妻・園子が
趣味で始めたクッキー作りが評判となり
昭和2年(1926)菓子屋を開きました

麹町に東京店ができたのは
昭和27年(1952)のことのようです



大通りから南に一本裏の道は
麹町南通りという名前で
中小のオフィスがあり
静かな佇まいです
お店やさんはポツンポツンとある感じ

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まさに「泉屋の裏だな」と
オヤジギャグ的に
歩きながら一人笑ってしまいました



麹町の南端の道
FM東京
銭湯バンドゥーシュ前から
つながっている道も
わりと静かなオフィス街で
コンビニがあるくらいです

地下鉄駅が近づくにつれて
飲食店が現れます
夜の店がランチをしている
ケースが多いようです

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麹町をここまで歩いてきて
おおよそ気づいたことは…

1丁目と2丁目の間に
地下鉄半蔵門線の半蔵門駅があり
3丁目と4丁目の間に
地下鉄有楽町線の麹町駅があり

いわゆる繁華街は
駅近くに集中しているということです


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◎千代田区町名由来板
●麹町3丁目

>説明文コピー

麹町という町名は、江戸城の西側に位置する山の手台地で広く使われています。
「こうじ」という町名の由来については、この界隈に入り組んだ「小路」が多かったためとも、米や麦、大豆などの穀物や糠などを発酵させた「麹」を扱う店が多かったためともいわれています。
ほかにも国府と呼ばれた地方行政機関へ向かうための道「国府路」があったことからという説もあります。
いずれにしても「こうじ」という地名が、江戸時代から存在していたことは間違いありません。

江戸城からほど近いこの台地には、武士たちが住んでいたようです。
ただ、新宿通り(甲州街道・国道20号)沿いだけは、町屋として商人や職人が集まり住んでいました。
現在の麹町3丁目にあたるこの地域も、文政7年(1824)の『江戸買物独案内』によれば、鰹節や鰻の蒲焼、蕎麦、薬、菓子、そして墨、硯、筆などを売る店があったことが記されています。

現在では、ビルが立ち並ぶビジネス街に生まれ変わった麹町3丁目ですが、江戸時代から明治、大正期には、人々の生活に密着した商店街が形づくられていたのです。

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麹町大通り
泉屋の隣のビルには
地図やガイドブックで
僕もお世話になっている
昭文社があります

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地下鉄駅に
古地図を載せた
昭文社の広告パネルがありました
またあらためて紹介したいと思います