サワラ学&釣り方教えます。 | 上屋敷隆 TODAY in GAME 2

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ルアーフィッシングギアメーカー、
Mangrove Studioの代表・上屋敷隆のブログです。

激アツ真冬のサワラゲーム開幕。

 

いよいよ近海(東京湾口、相模湾、外房など)サワラが本格的になってきたか?

 

多少、活性の浮き沈みはあるが、それはサワラあるある(笑)

 

今日は釣行前の「サワラ」について、予習、次回釣行の為に復習してみましょう。

 

2014年頃から年々サワラを専門に狙う遊漁船が増え始めた。

 

その人気に秘密は?

 

ナブラを狙うキャスティングの面白さの他、

 

ナント言っても真冬の寒サワラは食べて上品な脂ノリノリの絶品。

 

クロマグロ以上とも言われるほどの高級魚。

 

 

サワラは成長が早く、半年で約40cmへ成長し1年で60cm、2年で80cm。

 

一応サワラは出世魚となる。

 

地方によって呼び名が異なり、

 

40~50cm⇒サゴシ、50~60cm⇒ヤナギ、1m以上⇒サワラ。


サゴシやサゴチとは聞きますが・・・

 

よし!今日は「ヤナギ」釣り行こう!って聞いたことはない(笑)

泳ぐのがとても速く、第一背ビレは抵抗へ減らす為、背中のサヤに収まる仕組み!

 

ウロコも進化しツルツル。高速遊泳に適した体表面になってます。

 

トップスピードはナント時速100km!?とか?言うが怪しい・・・

 

魚の中でもTOPクラスに入るほどの瞬速の持ち主。

 

パワーは無いけど速そうなロケット体型してます。

《サワラの仲間達》


近縁種⇒サワラ属になると全世界に約18種も?

 

日本で有名なのは、沿岸の珊瑚エリアを好む「ヨコシマサワラ」。

 

外洋・黒潮分流が大好きな「カマスサワラ」が一般的(釣り人レベル)に良く知られてます。

 

オキザワラとも言うし英名:ワフーで知られている。


この他に・・・

 

日本海から日本沿岸で水揚げ確認されているサワラで、

 

似ているけど異なる種が⇒サワラより平たい?「ヒラサワラ」小型種の「タイワンサワラ」。

 

そして大型種の「ウシサワラ」。


釣れてなんか?いつもと違うぞと思ったら注意して見てみよう!

 

大型種の「ウシサワラ」は長崎で100kgが水揚げされていました。

 

台湾・韓国では50~60kgをルアーで釣ってる画像もあります。

 



《日本沿岸の回遊ルート》


近年、日本海ルートのサワラが急増・・・!?

 

その要因として、サワラの主な分布域である東シナ海の資源量が増大したこと、

 

日本近海の海水温の上昇など海洋環境の変化によって、

 

サワラが東シナ海から日本海に来遊しやすくなったことが考える?

 

一方、太平洋沿岸ルートでは?

 

昔、瀬戸内海で乱獲され急激に激減し、復活を願い稚魚放流が盛んに行われたらしい。

 

兵庫では0歳。2歳以上は捕獲されない?

 

和歌山、三重は旬の時期が多少ズレがある。

 

最近、愛知・知多、三重・鳥羽、石鏡の遊漁船が良型のサワラをジギングで釣らせてますね。

日本海を回遊するサワラは5~6 月頃に東シナ海でふ化し、

 

9 月頃に40 cm 程度に成長し、日本海へ来遊すると言われているが?

 

あくまで憶測・・・。

 

更に、そのまま北上と続け津軽海峡を抜け三陸・常磐沿岸を下ることも確認されている。

 

成熟したサワラは、春の産卵期に再び東シナ海へ南下すると言われているが・・・?

サワラも大航海してます。

日本沿岸のサワラ回遊は、このように言われてきたが?

 

回遊ルートは常に変化している!

 

 

画像の赤点線が北限だったらしいが・・・。

 

津軽小泊に秋のマグロ狙いでサワラを釣った事がある。

では・・・

 

近年、秋の東京湾奥から始まり、成長しつつ湾口で暴れまくって

 

外房はイワシを求め北上し外房へ?

 

それとも三浦半島沿岸沿いを回遊し相模湾へ?

 

謎が多く、考えると面白い!!

 

 

先日の吐き出したベイトとなるカタクチイワシ。

 

《東京湾、相模湾での狙い方》

 

海面に出てイワシを食っている状況“ハミ”の場合はキャスティング。

 

海中の反応を捉えジギングで狙う場合がある。

 

先日の状況では・・・

 

前半、単発の狙いずらい跳ねに対し遠投していくが・・・?

 

エリアを変更し、海中の反応をジギングで狙ってみた。

 

海底80m、底から30m付近にサワラの反応がある。

 

ジギングでの誘い方は?

 

一例を説明しよう。

 

着底させ、1ピッチで上へ上へと、誘って!誘って!誘って!

 

2、3回シャクって、ロッド1本分の落とす!

 

1ストローク分フォールさせる。

 

この繰り返しで、中層40m付近まで来たら再び落とす。

 

この行動をドテラ流しだったら、3回位ジギングしたら回収、再度投入。

 

8割フォールで当たる為、アタリを取り易いベイトタックルの方がオススメ。

 

活性の高い時は、1ピッチの普通に巻きで食う場合もある。

 

この時に使用していたジギングタックル。

 

ロッド&リール:ブルーアイアスBA642B/TZ+オシアジガー1500HG

 

ライン&リーダー:アバニジギングMAXパワー2号+フロロリーダー10号(3ヒロ)

 

ジグ:ワイプアウト・センター160g、ワイプアウトMID150g

 

 

センターでもミッド共に釣れたので、

 

ヒラヒラとフォールを見せられるジグが良いでしょう。

 

 

 

その後、湾奥からの下げ潮を効き始めると・・・

 

英盛丸・菊池船長がサワラのナブラを発見!!!!!

 

行くぞ~!!の掛け声で、ジギングタックルを置き、

 

キャスティングに持ち替える。

 

 

座布団くらいの面積の“ハミ”目掛けサワラが乱舞!!!!

 

一斉にキャスト!

 

 

後半にやっとキャスティングでのヒットが続いた!

 

ジギングでもキャスティングでも釣れるサワラに感謝!

 

この時のキャスティングタックル。

 

遠投用:ブラックヘラクレスBkh833PGS+ステラSW5000XG(6000スプール)

 

ピンポイント用:ブラックヘラクレスBkh722S/TZ+ステラ5000XG

 

ライン&リーダー:アバニキャスティングMAXパワー2号+OR50LB

 

ルアー:ストライクジャーク、遠投用アトゥーラヘビー

 

 

ストライクジャークの引き方

 

規則正しくキレイに泳がず、動きの上手なミノーではありません。

 

ロッドのフロントグリップに人差し指を添え、竿先は下方向へ。

 

小刻みに震わせる程度で勝手にオートマチックに、

 

不規則な「乱れ」アクションを表現してくれます。

 

ゆえにサワラが食いやすいタイミングを掴みやすい。

 

先日はタダ巻き、いわゆる素引きで十分に食ってきた。

 

喰い渋る時はジャークしながらアクションしてみて下さい。

 

最後に・・・

 

サワラもバックリミットを推奨します!

 

禁漁、解禁なども無い規制のない魚種です。

 

この時期のサイズなら

 

お一人様3~5本位釣れば十分でしょう。

 

ダメージも少なければリリースも可能です。

 

せっかく毎年楽しめるサワラゲームを続けたいのであれば?

 

皆さんで考える時期に来ているかもしれません。

 

目先の爆釣に喜んではいられませんよ!!