明さんから電話がありました。
「理子さんから頼まれていた花火大会の件なんだけど、皆んなから良い返答はもらえなかったよ」
「そう、ありがとう。お手数掛けました」
6月29日過去記事『全てに該当しない彼』で登場した泰子さんを誘って、私と明さんと明さんの男友達の中の誰か1人の計4人で花火大会に行けないかどうかの確認をとってもらったのですが、誰からも快い返事をもらうことは出来なかったのでした。
何故3人では無くて4人でなのかという理由についてはここでは割愛します。
彼女とLINEでやり取りをしていて〝花火大会〟というワードが思い掛けず出てきて、明さんも交えて一緒に見られたらと急に思い立ち明さんに連絡をしたのでした。
因みに明さんと彼女は一度ビデオ電話で話をしたことがあります。
明さんは奥様がずっと側に居る〝今〟の状況に飽きがきているようで、私を含めその他の人達と〝今〟頻繁に連絡を取りたい(=話をしたい)という衝動に駆られているのがひしひしと伝わってくるのでした。
しかし逆に私が連絡を取りたいと思っていても、明さんから連絡をもらえないこともよくあり、都合良く振る舞ったりまた我慢を強いられることはお互い様となっています。
「予定通りに土日に逢いにいくから」
「何かわざわざ(自分に逢う為だけに遠方から)来てもらうのは申し訳ないと思って」
「申し訳ない?!私が逢いたいから逢いに行くのであって、明さんに来てと言われて行く訳ではないでしょう?」
「今度は何をして過ごそうか?」
「次(に逢う時)に明さんの自宅で過ごせるか分からないから(テレビ画面で)YouTubeで今度の旅の予習をしようよ」
「それからブルース・リーのところにも電話をして(私達の滞在中に)会えそうか確認をしよう。2人で居る時に電話をした方が良いから。彼の予定次第で俺達の日程も変わってくるから」
「そうだね、その時にブルース・リーさんに連絡を取った方が良いね」
※ブルース・リーさんについては2月21日過去記事『驚愕イケ爺との出会い』に綴っています。
私は明さんの電話を外出先で受けていて、時間的に自宅に戻り夕御飯の支度をしたかったのですが、延々と旅の話は続き、明さんが電話を終える気配が一向に無かった為、今回も私から切り出しました。
「ごめん、そろそろいいかな?また来週メッセージを入れるから電話で話をしましょう。じゃあ」
「じゃあまたね」
明さんの電話を切る声がとても満足気に聞こえました。
お互いの気持ちが近付いたり離れたりする不安定な都合の良い関係。
これもある意味マンネリ化しない為の秘訣なのかもしれません。