(昨日の記事の続きです)

「あっ、上から何か落ちてきた」

前方に見えるテーブルの上に何かが落下したとのこと。

明さんは屋外にあるフードコートから私に電話を掛けていました。

その場で送られてきた画像を見てみると、明さんの掌の中にまだ小さい雀がいました。

 

 

 

 


明さんは私と会話を続けながら雀に飲ませる水を調達しました。

「雀は水を飲んでいるの?」

「うん、飲んでいるよ」

「コップの中に嘴を入れて飲んでいるの?」

「ううん、コップの中に(自分の)指を浸して一滴ずつ嘴の中に入れて飲ませている」

「そうなんだ、随分と手慣れているね」

「えっ?(やったこと)無いの?落ちてきた小鳥を保護したこと。俺、今まで何回もあるよ」

「私、人生で一回もないよ」

「落ちたままの状態で放っておいたら猫にいたずらされたりして大変なことになるからね」

「どう?元気になってきた?」

「うん、最初は目も半分しか開いていなくて瀕死の状態だったけれど元気になってきた。電話が終わるまでに放してあげられると良いけど」

 

 

 


その後も暫く話をしていましたが、

「ごめん、そろそろ御飯の支度をしないと」

私は電話を切って自宅に戻りました。

私達は一週間後に常宿のラブホテルで過ごすことを約束しました。

 

 

 

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