「次の旅行の予約も入れてしまったし、奥さんのご機嫌を取っておかないと」
「奥様とチュッチュしてるの?」
「毎日50回以上やってるよ」
「舌を入れちゃダメなんだよね?」
「うん、絶対に駄目。全力で嫌がられてブロックされる」
「でもそんなに嫌がっていても内心では明さんの愛情表現と受け取っていて奥様は嬉しいんじゃないの?」
「それから1時間に1回はちょっかいも出しているよ」
「そんなことしたら余計に喜ぶんじゃないの?」
「違うよ、作戦だよ作戦。兎に角(自分の存在を)ウザがられないと。もう本当にウザイと思わせて、早く一人になりたいと思わせる為の作戦」
「それで心置きなく旅行に行けると、、」
「そう」
因みに明さんと奥様は普段ダブルベッドに寝ていてお風呂も時々一緒に入る仲です。
「それで何処に泊まるの?」
「〇〇(ホテル名)」
「えっ?常宿じゃない、、今度は奥様と泊まるの?」
「うん、2泊取った」
常宿は我が家から程近い場所にあります。
「いつ取ったの?」
「9日と10日」
それが昨日と今日なのです。
「何処を回るの?」
「〇〇(場所)とお墓に行って、〇〇(食事をする場所)にも行く」
「◇◇(場所)のお墓ね」
「そう」
◇◇にある明さん(〇〇家)のお墓は既に私も訪れている場所です。
その模様は「2月2日過去記事『忘れられない一日その1』」に綴っていますのでよろしければご覧ください。
旅行の最終日、確か人助け「5月23日過去記事『彼との海外旅行③ 帰国② 人助け』」を終えた後の帰宅途中の電車の中でのやり取りだったと思います。
「淋しいな、本当に淋しい。〇〇(場所)で別れる時は全然淋しくないんだけど、〇〇(我が家の近く)で別れる時はいつも本当に淋しく感じる」
「泣かないでね、泣いちゃう?」
明さんは微笑んで言いました。
「別に泣かないけれど、、」
私はそう言った後に一瞬笑みを浮かべて続けました。
「次はいつ逢えるのか今のところ分からないし。明さん、今回の旅行中の私のHはどうだった?良かった?」
明さんは満面の笑みで私を見つめて親指を立てました。
「とても良かったよ」
「それは良かった」
「奥さんとはもう〇〇年以上一緒にいて空気のような存在になってしまっているけれど(体の関係が無いことを)どう思っているんだろうね」
「夫婦で何十年も一緒にいたらお互い空気のような存在になってしまうよ。もう(体の関係は)必要ないと思っているんじゃない?」
私も明さんもお互いの配偶者との間に体の関係はありません。