「彼ね、〇〇高原にあるリゾートマンションを買ったんだって」

「えっ?そうなんだ、中古でしょ?」

「うん、彼はスキーをやるから冬場はそこから通うんだって。彼がね(明さんと私の)2人でそこを使っていいよって」

「えっー、本当に?明さん、奥様が留守の時に行こうよ」

「でもね、、行きづらい」

「何で?!奥様に内緒で行けば良いじゃない?奥様から連絡があって『今居る場所の動画を送って』とか言われないでしょ?」

「奥さんから電話が掛かってきて『自宅の何処そこにあるものを見て〜』とか言われることが何度もあるから。やっぱり(行き先は)海外じゃないと無理だなと思った」

「そうなんだね、じゃあ仕方がないね」

 

 

 


「阿部※の別荘がある⬜︎⬜︎なら(距離的にも理由的にも)大丈夫かもしれないけれど。昔は良く泊まりに行っていたな」

※2月2日過去記事『忘れられない一日その2』で登場した明さんの高校時代からの友達

「ああ、阿部さんの別荘ね。阿部さんにも早くお会いしたいと思っているけれど中々機会がないね」

以前、私と明さんが所用で阿部さんの御自宅から比較的近い場所を訪れたことがあり、その時に明さんが阿部さんに連絡を取ってくれたのですが、阿部さんの仕事の都合で会うことは叶いませんでした。

阿部さんに話せばきっと私も明さんと一緒に別荘に泊めてもらえると思うよ、と明さんが話していたことを思い出しました。

 

 

 

 

私も明さんも自宅の外から電話をしていて気がつけば1時間以上も話をしていました。

 

「話も長くなったから、また来週電話をください」

 

「分かった、じゃあね」

 

明さんとの逢瀬まであと10日程となりました。

 

 

 

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