「覆水盆に返らず。でも彼には重い障害があるから仕方がないのかな?思ったことをそのまま素直に口に出してしまう。だからそれが障害を持っているということにもなるのだけど」
「そうだね」
「それでも彼女は彼のことが好きで障害を含めて受け入れようとしているんでしょ?」
「いや、彼女は冷めてきているみたいだよ」
「えっ?そうなの?前に聞いた話とは違ってきたの?」
「彼女と彼がやり取りしている音声を聞いたけれど、彼の仕事が彼女から見たらね、、ステイタスのある仕事ではないしね」
「でもそれは仕方がないでしょ。対人間の仕事は難しいでしょ。普通にコミュニケーションが取れないのだからオフィスワークは出来ないよ。学歴的にも彼女の方が上なのかな?彼女にとって彼と付き合うメリットはあるの?」
「彼女からみたら人種的には彼の方が上だし、生活水準も彼の住む国の方が随分と上になるから」
「ああ、そうなんだね」
「どうも彼のご両親が彼と彼女を早く結婚させたいようなんだ」
「彼の面倒を見てもらえるお嫁さんが欲しいんだね」
「そう。彼の母国に彼の面倒を見てくれる女性はいないからね」
「〇〇人の彼女でも彼のお母さんも同じアジア人だから、◇◇人のお父さんも彼女に対して人種の抵抗はないんだよね」
「そう」
「それにしても明さんって人に対して信頼を得るのが上手だよね。特に外国人に対して信頼を得る力が優れている。〇〇語は独学で勉強し始めて〇〇人から〇〇語で恋愛相談を受けるまでに語学も上達させてその努力は本当に凄いと思うよ」
「通り一遍のありふれた詰まらない会話ではなく、只で普段使いの会話が出来るから俺にどんどん恋愛相談をしてもらいたい。それが一番の〇〇語の習得に繋がるから」
「いやー、明さんは本当に語学習得に貪欲だよね。私は語学に全く興味がないので感心してしまうよ」