朝目覚めて時計を見ると9時を回っていました。

明さんは既に起きていてキッチンに立っていました。

「眠れた?」

「うん、私ぐっすり眠ってしまった。明さんはよく眠れた?」

「眠れたよ。朝ご飯食べる?」

「うん、食べる」

「何食べる?パンかご飯か?」

「どちらでも良いよ。明さんが食べたい方で、作りやすい方で」

「じゃあ昨日のカオマンガイのご飯がまだ残っているからそれを炒飯にしちゃうね」

「うん」

 

 

 


私と明さんは炒飯と小豆のデザートを食べ終えると、YouTubeでイケ爺の住んでいる街の様子を観ていました。

「来年イケ爺の所に遊びに行きたい」

「うん。でももう少し距離を縮めておかないと行き辛い」

「そう。じゃあこれからもう少し親密な関係にならないといけないね」

「でも彼は凄いよね。4番目の外国人現妻を広いマンションに一人で住まわせて、2番目の元妻と一緒に広い一軒家に住んで、3番目の元妻に至っては海外に住まいを持たせて交流しているんだよ」

「それはイケ爺の人徳があってこそでしょ?別れてもそれぞれの女性と今尚付き合いがあって、しかもそのことを奥様同士が容認しているなんて本当に凄いよね」

「でも分かるな。俺も奥さんと居る時と理子さんと居る時と違和感なく同じように過ごしているもの」

「私は主人と居る時と明さんと居る時では明らかに違うけれど。性格も全く違うし同じようには到底過ごせない」

「奥さんは常にニコニコして周りに気を使う八方美人で〝私は皆に良い人と思われているからとても疲れる〟と言っているよ」

「そうなんだ。私と奥様は正反対の性格なんだね。私は他人に好かれなくても嫌われても別に何とも思わない。自分の気持ちに正直に生きられない人生なんて私には考えられない」

奥様は人見知りな性格で「友達は明さんだけで十分」と言っているとのこと。

私と明さんは交友関係が広く新しい出会いを求めてそれを楽しもうとする好奇心旺盛なタイプ。

 

 



私と明さんの今後の展開は、さて如何に?



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