今日は母の旅立ちの日。そして、別れの日だ。

 

式は滞りなく終わり、遂に出棺の時を迎えた。

棺の中に花を入れた後、ふたが閉じられる。

母の姿を見るのも触れるのもこれが最後。

 

「ちょっと待って頂けますか?」

 

スタッフの閉じる手を制して、母の頬やおでこに手を置きながら話しかけた。

しかし、涙がグッとこみ上げてきて声を詰まらせる。

 

「お別れだね」

「色々至らなくてごめんね」

「最後は苦しめてごめんね」

「ありがとう」

 

これだけ言うのがやっとだった、、、。

 

いなくなったことは寂しい。

二度と会うことができないのはただただ寂しい。

口を突いて出るのは「寂しいなぁ」と、「あ~あ、、、」と言うため息ばかり。

家の整理をしていると、事あるごとに母との思い出があふれ出す。そして、後悔が胸を締め付ける。

しばらくはこんな日が続くんだろうな。時間が解決してくれるのかな、、、。