今日は爆弾跡が残る山陽小野田市の縄地ヶ鼻公園を訪れます。

 

まずは場所を確認します。

 

縄地ヶ鼻公園内には大きなクレーターがありますが、工藤洋三先生の『アメリカが記録した山口県の空襲』によると、昭和20年(1945)3月3日の午後11時10分、マリアナから飛来した1機のB29が縄地ヶ鼻上空にて投下した爆弾の跡だそうです。

 

高高度からレーダーを使って500ポンド爆弾を8発投下したものの、雲のため地上の様子は観察できなかったとのことです。

縄地ヶ鼻周辺には攻撃目標がありませんので、宇部の工場を狙ったが気象的に難しかった、レーダー攻撃の訓練、威嚇目的などが投下の理由として考えられます。

 

『小野田市史』には、「漁家1戸を破壊、死者2名」と書かれており、この日の空襲が山口県に対する初めての空襲となりました。

 

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縄地ヶ鼻公園にやってきました。

 

公園の案内図です。

 

爆弾跡は囲いが設けられて保存されています。

 

クレーターが確認できます。直径8m、深さ2mです。

 

説明看板です。

回りの囲いが設けられたのは10年以上前ですが、看板は2021年に設置されました。

 

以上、小野田の空襲爆弾跡でした。

 

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(訪問年月)2023年8月