その4では砲座後方から東側に広がる付属施設を見て行きます。
見取図に描いたように建物の痕跡が数多く残っていますが、その1でもその2でも書いたように、建物跡は基礎、壁の一部もしくは瓦礫だけですので、建物自体が残っているわけではありません。
砲座後方の道から(B)に向けて南に下ります。
山に入るとすぐ、コの字型に掘り込まれた窪地が現れます。
コの字窪地の中にはコンクリート製の排水溝のような構造物が2本並んでいます。見取図ではこれを(B)としました。
2本のうちの1本は出入口に向けて長めに伸びています。
コの字窪地の中を出入口から見ています。
谷側は土塁のようになっています。
このようにコの字に囲われた空間ですが、中には溝が2本だけしか確認できませんでした。重要な建物があったような雰囲気なんですけどね。もっとも土砂が堆積しているので埋もれているのかもしれませんが。
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(B)のコの字窪地から道が下っているので進みます。
しばし進むと平坦地に出ました。
排水溝かな。
平坦地を東に行くと建物(C)があります。
角度を変えて。建物基礎と床面はコンクリートです。
建物の外周に(B)と同じような溝が設けられています。
建物(C)の北側に階段があります。
階段はレンガ積みモルタル塗りで造られています。
階段はその3で紹介した最右翼砲座直下の平坦地に繋がっています。
建物(C)に戻ると、階段の右横に削平地③に上がる石段があります。
削平地③です。山側に石積みが施されており平坦に造成されていますが、建物跡は確認できませんでした。
削平地③から建物(C)のある平坦地を見下ろしています。
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建物(C)の北東側から石段が下っています。
少し下って振り返って見る。
さらに下ると石段が分岐していました。左が下ってきた石段ですが、右は先ほど見た最右翼砲座直下の平坦地に繋がっています。
続けて石段を下ると削平地④が現れます。
着地。石段を振り返って見ています。
削平地④です。
歩いてきた所に線を引いてみました。
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削平地④の北東には広い平坦地が広がりますが、そちらは後回しにして南西に向かいます。
削平地④の南側から薄い道筋を辿ると建物(D)が現れました。建物基礎と瓦礫が散乱しています。
そこそこ大きな建物だったようですが間取りは分かりません。
ではここで一旦切って続きはその5で書いていきますが、最後に空中写真で見てきた所を示します。
(B)の所は溝が2本しかありませんでしたが、空中写真では建物が建っているように見えるんだけどなぁ。