まずは見取図です。

 

2番砲座南側の海軍標石がある辺りから回り込んで見に行きます。

 

以前に探索された方々のおかげか道筋がついているので、藪を漕ぐことなく行くことができます。と言うことで到着です(・∀・)

「電燈室」に繋がるトンネルが口を開けて待っています。

 

トンネル右手、「頭部室」が置かれていた場所を見ています。

壊れているし藪っているのでよく分かりませんね。

 

右手の擁壁。たぶん「発射室」まで繋がっていたと思われます。

擁壁を辿って進みたいところでしたが、この先ゲキ藪なので無理でした(-_-;)

 

では「トンネル」に入っていきます。

 

広めの部屋の先に狭い通路が伸びています。

 

床面にはレール跡がありますが、前編で見たトンネルより狭いですね。

 

広めの部屋に電燈(探照灯)が保管されて、使用時にレールを伝わって「電燈室」に移動させていたと思われますが、トンネル通路のサイズからしても、小さい電燈だったのでしょうね。

 

トンネルを抜けて「電燈室」に出ました。上から撮影していますが、半円状にコンクリートの壁が設けられています。

 

前方から見るとこんな感じ。ちなみに海側の景色は藪っていて見えません。

 

では戻ります。総赤レンガ造りには萌えますね(*´Д`)

 

トンネルを抜けて東側に少し上ると「排水溝」があります。

 

この排水溝の海側の出口はココのようです。

 

海岸に下りたついでに「桟橋」も見ておきます。

 

桟橋の先から振り返っています。右手に発射管の壁が見えます。

 

再び電燈室周辺に戻ってウロウロしてみると、「地下壕」を見つけました。

 

中はそれほど長く続いていません。三手に分かれてその先は行き止まり。掘りかけなのか完成品なのかは不明です。

 

コンクリート柱に木材がくっついています。なんでしょう?

側面の4つのボルトは木材です。鉄不足が感じられる一品。

 

「地下壕」の用途は分かりませんが、おそらく本土決戦用に掘られた穴のひとつだと思われます。

 

以上、男良谷水雷砲台でした。

 

=========================

[参考文献]

「現代本邦築城史」第二部 第四巻 由良要塞築城史(陸軍築城部、国立国会図書館デジタルコレクション所蔵)

「日本築城史-近代の沿岸築城と要塞」(浄法寺朝美著、原書房)

「第33号 由良水雷隊兵舎仮設 同発動機室及ひ電燈室仮設同士官室及ひ附属物仮設位置図」(Ref No.C05110169500 アジア歴史資料センター)

「第18号 男良谷水雷発射場図」(Ref No.C05110108400 アジア歴史資料センター)