※2022年11月に記事を書き直しました。以下リンクをご覧下さい。

 

 

◆砲台名:来島北部砲台

◆起工:明治32年11月5日

◆竣工:明治35年2月28日

◆廃止:大正13年12月

◆備砲:24㎝加農砲4門、9㎝速射加農砲4門

◆設置標高:29.95m/23m

 

◆芸予要塞の概略はこちら→→→

 

まずは、あらためて小島と来島海峡の地図を掲載します。

北部砲台は海峡東部を重砲と軽砲にて防御する形をとっていました。

 

見取図です。

中部堡塁から遊歩道を歩いていくと、北部砲台の軽砲砲座群(9㎝速射加農砲4門配備)に到着します。

 

上の写真の右側に写っている石積みの何かです。

南部砲台にも似たようなのがありましたが。なんでしょう?

 

入口の壁に門扉の蝶番?

 

1つ目の砲側庫と砲座があります。

 

砲側庫の内部です。

竹、マジか!(゚Д゚;)

 

9㎝速射加農砲の胸墻と砲床。1砲座に2門配備です。

 

9㎝速射加農の砲床の特徴的な切れ込みが見えます。

 

1つ目の砲座から奥を見ています。

レンガ無しですべて石造りです。異国っぽいですね(・∀・)

 

2つ目の砲側庫の内部、、、ここにも竹が(゚Д゚;)

 

2つ目の砲座の奥には、なんか色々ありますw

 

中部堡塁にもあった井戸水の浄化装置があります。

 

さらに奥に、電灯機関舎(発電所)と3連の棲息掩蔽部があります。

 

3連の棲息掩蔽部の右側の部屋です。

 

この部屋の左側にある2つの部屋は内部で繋がっています。

水に浸かっているので中には入れませんが(・_・;)

 

電灯機関舎(発電所)です。

南部にあった電灯機関舎と比べると、こちらは屋根部分が平らになっています。部屋の間取りは同じようですが。

 

南部の項にも載せた見取図を掲載します。

別の地域にある電灯機関舎の説明看板より抜粋です。

 

部屋の内部にレンガ積みの遺構が残っています。ボイラー室かな?

 

発電機の台座かな?

 

建物後方には煙突があります。

蔦が絡まって見難いですが(・_・;)

 

ここで前編終了です。後編では24㎝加農砲砲座群と観測所をみていきます。

 

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[参考資料]

「現代本邦築城史」第二部 第二十巻 芸予要塞築城史(国立国会図書館デジタルコレクション所蔵)