◆探訪年月:2020年2月

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※2021年1月 見取図挿入に伴い加筆修正

 

まずは見取図を掲載します。

 

山頂広場には「棲息掩蔽部」があります。

 

6つの部屋が確認できますが、すべて前面のレンガが壊されて大きく開口しています。本来ならドアと窓2つがあったはず。

 

内部です。

 

奥には各部屋を繋ぐ開口部があります。

 

右側の掩蔽部の開口部をさらに右に進むと、外側から見えない部分にもう一部屋あるのを発見しました。

この部屋の上は公園の階段付近にあたるので建設の時に潰されたのでしょう。つまりこの棲息掩蔽部は7連だったと言うことになります(・∀・)

 

この部分です。

 

砲座があったと思われる場所は広場になっています。

奥の小高い部分が棲息掩蔽部の上になります。

 

展望広場からの景色です。

関門海峡の早鞆瀬戸から周防灘に抜ける方面です。

 

堡塁内部は以上ですが、遊歩道(軍道)沿いに残る建物跡を見ていきます。

 

道から覗き込むと何か丸い物が見えたので下りてみます。

 

「井戸」でした。

 

井戸周辺には建物があったことが窺える瓦礫が転がっています。

 

井戸の北西側、遊歩道を挟んで反対側にいくつかの建物跡が残っています。

 

何かの台座が並んでいます。

この台座を持つ建物は2棟確認しました。

 

ビールの空き瓶。サクラビールのエンブレムです。

 

何だコレ!?

 

深く掘り込まれた側面に残るコンクリートの残骸。

何があったのでしょうか。

 

以上、龍司山堡塁でした。

 

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[参考資料]

「現代本邦築城史」第二部 第三巻 下関要塞築城史(国立国会図書館デジタルコレクション所蔵)

「日本築城史-近代の沿岸築城と要塞」(浄法寺朝美著、原書房)

「国土地理院地図(電子国土web)」を加工して使用