こんにちは。
mizukiです
中学2年生 支援級在籍
軽度知的障害(IQ50〜69)
ケーくんと、
姉のネー子、パパとの静かな日常
を書いています
ケーくんは、
中1の秋から不登校気味。
躁うつ症状に悩まされながらも
成長を見守っています。
ケーくんは
控えめに言っても
敏感な子です。
赤ちゃんの頃からよく泣いて、
いつも離れられないので
おんぶ紐を使っていました。
ネー子と反対だったなぁ。
(ネー子は距離を保ちたいタイプ)
そんなケーくん。
いつからか、
失敗に対して特に
敏感になりました。
調子が悪いと反論もできないから、
行動に表れます。
だから、私の役目は
うまくリラックスさせてあげること
かなと思います。
今日も…
ゲームのアカウントを
うっかり消してしまいました。
「ママー!ネットに繋がらない」
えっ?!
慌てて確認すると…
全部消えてる?!
データ消したいからと言われて、
私が承認したアレ、
年間契約していた
メインアカウントだったのか!!
と一瞬パニックに
なりました。
でも笑顔で!
笑顔で対応!!
「…うーん、データ全部消えてるね。
だからできないんだね。
これは…、
新しく買わないとできないね。
春休みはママの手伝いで
バイトすればいいよ!」
「えー??」
騒ぎを聞きつけたネー子が、
「えー、ネー子がレベル上げたのも
全部消えたのかー。
後、少しでクリアだったのにな。
まあ、いっか。また最初からだな。」
事の重大さに
気づき始めるケーくん。
「…」
「そうそう!またやれば良いよ!
高校生になったら新しく!!」
でも、
ケーくんはフリーズ。
「うん…高校生になったら新しく
やるから…いいんだ…」
顔は青ざめ
ブツブツと言い出す始末。
まずい。
「まぁまぁ!
消したかったんでしょ?
大丈夫だって!
他のアカウントでやればいいよ!」
「できなくなった…もう…戻せない……」
理解しているのかどうか
分からないけど
無表情になったケーくん。
これは、やばい。
すると、スマホをいじっていたネー子が
叫びました。
「まって!
復活できるかも!!」
「あはは!
子どもが間違って消してしまったとき用の
復旧方法があるって!
みんなうっかり消すんだねー!
さすがゲーム会社!」
データは戻らなかったけど、
ネー子がアカウントだけ
無事に復活させてくれました。
ケーくんは
もう嬉しくて、
無言で
ネー子に体当りしてしまいました。
ゴン!!
「痛い!!」
思いの外、
激しく当たった…
ハッとなるケーくん。
あー、
またあの、不安そうな顔!!
ネー子が文句を言う前に!
ケーくんが捻くれて
さらに攻撃する前に!!
「ケーくん、喜びを表しすぎー!
思い余って力が入ったね。
ほら、こういう時は
ありがとうー!!て優しくね!」
「ネー子、ママの失態(承認した)
をありがとう!!」
ネー子を怒らせたかと
青くなったケーくんは、
おずおずと…
「ネー子?ありがとね…」
と言いながら
ぶつかったところをナデナデ
していました。
みんなからチヤホヤされたネー子は、
ホクホクとしながら言います。
「うん、いいよー。
ゲームやろうぜー。」
ケーくんの情緒が
再び安定して、
しっかりと成長するまで、
こういうフォローがないと…
ケーくんはきっと、
ねじれていってしまう。
嫌な気持ちになった時に、
不安な気持ちを持った時に、
伝えかたが、
表現方法が、
分からない。
そのせいで、
周りからさらに
非難されてしまう。
この混乱。
この辛さ。
分からない人には、
分からない。
(パパとか)
大丈夫だよって、
少しずつ
時間をかけて
積み上げていきたいのに。
たまに、不安になる。
その時間はあと、
どれくらい残っているのかなって。



