こんにちは。
mizukiです![]()
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中学2年生 支援級在籍
軽度知的障害(IQ50〜69)
ケーくんと、
姉のネー子、パパとの静かな日常
を書いています![]()
ケーくんは、
中1の秋から不登校気味。
躁うつ症状に悩まされながらも
成長を見守っています。
モンペシリーズにはもう
結末があって、
後は書くだけなんだけど、
不満ばかりの内容なのと、
思い出すと腹が立ってきて
なぜこうも腹が立つのかなぁと
考えたりしているうちに、
続きからやや
距離を置いてしまっています。
そこで、
また別のお話し…
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ケーくんは、何事も
慣れると雑になっていきます。
荷物の片付け方、
字の書き方、
計算の手順、
マナーと呼べるものも、
時間が経つと
どんどん崩れていきます。
しゃべり方、食べ方、
最初は気をつけているのに、
段々と適当になってしまいます。
危険に直結しないので
仕方がないかもしれないのですが、
一緒に暮らしていて
不快になるのも嫌なものです。
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先日、
歯の仕上げ磨きを
していました。
ケーくんは歯並びが悪いので
まだ親が仕上げ磨きを
しているのですが、
それを知っていて、
自分で磨くのを
サッと終わらせるケーくん。
思わず小言がでます。
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「あのね、ケーくん。
自分の身体の管理くらい、
自分でするんだよ?」
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「え?」
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「歯はケーくんのものでしょう?」
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「え、オレの?」
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「他の誰のものよ?(笑)」
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「ふうーん…」
「自分の体を快適にしてあげられるのは
ケーくんだけなんだよ?
暑かったら上着を脱ぐのも、それ。」
ぽかぽか陽気の冬の日でも
完全防寒を崩さないし、
満員電車でも
手袋やマフラーを外しません。
「この歯はママのものじゃないから、
ケーくんがきちんと
きれにいしてあげないと。」
「……」
分かったような
分からないような顔。
それでも、いつも
ちゃんと聞いてくれている。
それだけでも嬉しい。
「他のものは誰にあげてもいいけど、
身体だけはそうはいかない。
君がこの体のリーダーなんだよ。」
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数年前に読んだ本を
思い出しました。
「ボルネオの森の民には、
なぜ感謝も反省も所有もないのか」
なんとなく分かる森の民の感覚。
すべてのものは
「自分のもの」ではなく、
「与えられたもの」。
だから、森の民は
貸したり、譲ったりすることに
執着がありません。
でも、この本の中でも
唯一自分だけのものとされていた、
それが
「自分の身体」。
ぼんやりと
そんなかんじだったかな…![]()
文化の違いが価値観の違い。
面白い本です。
…
ケーくんは所有欲が
結構あります。
優しいから貸してくれるけど、
本当は
「自分のものは誰にも分けたくないし
貸したくもない!」
という気持ちがにじみ出ている。
それなのに
自分の身体には
無頓着なのが不思議です。
たぶん、
自分の目でみえないからだろうけど…。
「見えないものを知る」のは、
数の概念を理解するのと
同じような
課題を常に感じます。
これからのケーくんは、
新しい発見が
たくさんあるのだと
思います。
どんな気づきがあって
どう変わっていくのか。
それを思うと
一緒にいさせてもらえる
楽しさと感謝を
今日も感じます![]()
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