こんにちは。
mizukiです
中学2年生 支援級在籍
軽度知的障害(IQ50〜69)
ケーくんと、
姉のネー子、パパとの静かな日常
を書いています
ケーくんは、
中1の秋から不登校気味。
躁うつ症状に悩まされながらも
成長を見守っています。
つづきです。
初めは緊張していたけれど
ベテラン心理士さんの
穏やかで確かな存在感に
わたしは落ち着き
そのまま素直に話そうと
思えました。

まずは学校。
何を言われるかと
身構えていた担任だったけど、
「大切にしている事は何ですか?」
その問いに、
面食らったようで
口ごもりながら答えます。
「え、…っと、そうですね。
集団生活なので、
立場や役割を守ることを
…重視しています。」
「なるべく手を出さず
子どもたち同士での解決を促しています」
「ケータ君は、係の仕事や役割りを大切に
思ってくれていて
積極的に手伝ってくれます。」
「ただ、全体注意の時など、
誰に向けて注意をしているのか
わからないようで
よく落ち込んでいます。
後で、あれはできていなかった人に
怒っていたんだよと
フォローするんですが
聞けないみたいで…。」
「また、一番への執着も強くて。
体育で勝負に負けると悔しがって。」
「まあ、失敗してもらって、
それで学んでくれればいいかなかって。」
「何度も悔しさを繰り返して
体験して学ぶものですが、
落ち込んじゃうんですよね〜。
でも荒れたりしないし、
学校では問題もなく普通ですよ?」
みんなが静かに聞いているのが
気持ちが良いのか、
話しているうちに
担任の口調は少しずつ砕けていきます。
最初は慎重だった言葉が、
いつの間にか
いつもの言い回しに変わっていく…
わたしは、
本当に、
げんなりしました。
もうすでに、
ここから立ち去りたいと
思いました。
保護者からの日々の手紙を
見ていないとしか思えない。
この人は、本当に
他の声は何も
聞こうとせず、理解せず、
心底、
自分が正しいことをしていると
思っているんだな。
ガッカリよりも、
げんなりしました。
依頼が通らない
話しが伝わらない
改善がされない
そのはずです。
指先が冷たくなっていきます。

「なるほど。
では、ご家庭で大切にしている事は?」
言いたいことが
溢れそうで
うまく言葉がでてきません。
一息吐いて
言葉を探す。
「はい…。
たくさんありますが、まずは…
失敗はさせません。」
「いまは、精神的にとても弱っている状態で
失敗から学ばせるには耐えられないと
思っています。
チャレンジはさせるけど失敗はさせない、
そういう支援のレベルにいると
思っています。」
「小児科の医師からも、
今は腫れ物を扱うような慎重な対応を、
と言われています。」
「ケータは元から
周りを良く見ていて、
集団で過ごすのが得意です。」
家族の中でも活躍してくれて、
どちらかというと調整役。
旅行の企画もしてくれるし、
家族への配慮もあって
楽しい場を作る様子は感心するほど。
そんな子だから…
「なので、全体への注意は、
不安と混乱に繋がるように思います。
抽象的なことを考えるのが苦手なので、
他の子が叱られているのを見て
自分の行動を考えさせるよりも、
具体的な良い方法を
目で見て、分かりやすい方法で
示してあげるように気をつけています。」
「塾でも、
全体注意はしないと聞いています。」
あっ、担任の目が泳いでる。
「それに…ケータはその場の空気に
とても敏感です。
人に影響を受けやすいので
ネガティブな言葉は
できるだけ使いません。
お手本を見て、倣っていくので、
悪いこともそのまま真似をします。
日常で良いことを見せることを
多く意識しています。」
担任はキャパオーバーすると
フリーズしてしまう。
話しすぎたかな…!

つづきます。
今日も気長に



