こんにちは。
mizukiですニコニコさくらんぼ


    

中学2年生 支援級在籍

軽度知的障害(IQ50〜69)

ケーくんと、

姉のネー子、パパとの静かな日常

を書いていますスター


ケーくんは、

中1の秋から不登校気味。

二次障害の躁うつ症状に

悩まされながらも

成長を見守っています。





ネー子のはなし





つづきです。




ネー子とは

もともと話し合う機会が

多くありました。



彼女の幼馴染のコウくんは、

生まれた日が近く親しくしていて

小学校まで一緒でしたが、


発達特性の強い所がありました。



アレルギーではないけれど、

食べられるものが限られていて

いつもお弁当でした。


とても神経質で、

とても賢くて、


そのぶん無意識に

相手を傷つけるような言葉を

放つこともありました。


強いこだわりがあって、

時には執着が強くて

ネー子が困ってしまうことも

ありました。



彼のママさんはいつも

周囲に可能な限り気を配り

コウくんのこともよく見て

丁寧に大切に関わっていました。


それでも、


仲良くしたいけど、嫌なことをされる。

仲間だけど、傷つけられる。





じゃあ少し距離をとる?


関わらないようにする?




わたしは何度か

問いかけましたが、


小さなネー子は、


ただ、

悲しむだけ。


何も、変えようとは

しませんでした。




だって、



同じクラスの

さくらちゃんもななちゃんも

意地悪な時がある。

機嫌が悪い時がある。


そして、自分もある。



ネー子は、そう

受け止めていたようでした。





最近になって聞いてみると、



ニコニコ(ネー子)

「みんなそんなものだったから、

特別だとは思わなかった。

確かに色々あったけど

発達特性なんて、

ぜんぜん気づかなかったよー!」


とあっけらかんと笑っていました。




子どもって、

細かいことにこだわらず、

心が広くて、本能的に

目の前の事をまるっと受け止める、


そういうことが自然に

できるのかもしれません。






そんなネー子にとっては、


「悔しくて嫌なことをしてしまう」

「できなくてズルをしてしまう」


ケーくんのことも、


なぜ、そうしてしまうのか


言葉で説明されなくても

自然と理解しているようでした。




「結局は、みんなそれぞれ違うだけ」


「十人十色って、すごい言葉だよね」



ネー子はそう言います。




学校で定められた「基準」は、

ただの便宜上のものにすぎない。


社会でいわれる「普通」も

実は実態のないもので

振り回されるものでもない。



だからこそ、



『その子ができないことがあれば、

そして自分にできるのなら、

一緒にやればいい』




ネー子はいつもゆったりしていて

いつ声をかけても穏やかで

まったくセカセカしていない。


いつも普通にそこにいる。



彼女にとって

『一緒にすること』は、


 

『支援』などという

特別なことではなくて



『自然な発想』なのかも

しれません。




花



そんなネー子は今、

発達障害児と遊ぶ

ボランティアサークルに

参加しています。  



わたしは意外に思い、

なぜ加入したのか聞いてみました。




ニコニコ

「んー、小さい子はかわいいし、

発達障害の子と遊ぶの面白いと思って。」  



サラッと言うその言葉に、

ネー子の在り方

を見た気がしました。 



『面白い』



そこには、偏見も、優越感も、

特別な使命感もなくて



ただ、

「その子たち自身が好きだから、

面白いから、一緒にいたい」



という、それだけの

単純で純粋な気持ち。




ネー子は特別なことを

しているわけじゃない。


自分の弟が特別だと

思っているわけでもない。



ただ、


「一緒が楽しい」


そう思っている


だけなのかもしれない。





ボランティアでの実際は、

「道路で寝そべって

動いてくれなかった〜アセアセ


なんて

苦労もしているようですがウインク








ネー子の世界には、



『違うからこそ、一緒にいる』



そんな

自然な関係が広がっている。




花




ケーくんを取りまく世界、


そして、ネー子たちが

これから過ごすコミュニティが


多くの人にとって

無理なく心地よく

自然な関係性が

広がっていくといいな。



そんな、

共に歩んでいける


未来でありますように。










ちょこっと笑顔を花

気長にいこうにっこり






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