こんにちは。
mizukiです
中学2年生 支援級在籍
軽度知的障害(IQ50〜69)
ケーくんと、
姉のネー子、パパとの静かな日常
を書いています
ケーくんは、
中1の秋から不登校気味。
躁うつ症状に悩まされながらも
成長を見守っています。
ネー子のはなし
ネー子が
ラテン語と
ドイツ語を
学び始めたようです。
大丈夫なのか
まったく心配なのです。
元から
言語は苦手な方のネー子。
そう、日本語すら
怪しいのですから。

家の中では、
彼女が何を言いたいのか
わたしは未だに分からない。
パパも分からない。
(↑でも気にしない)

『あのね〜、ランチしてさぁ、
それが美味しかったのよー!』
わたしはいつも思ってしまう。
(え、唐突に、いつの話?
どこのお店?誰と行ったの?)

『あー、そういや今日バイトー。』
(どこのバイト?お夕飯いるの?
門限すぎるの?)

『ね〜!押されるー!
あわわ〜落ちる〜ケータやばー』
(え、ママに言ってるの?
ソファでじゃれてるけど、
ケーくんに注意してほしいの?)
毎回、こんな感じなので、
こちらとしては一問一答で
情報を引き出す必要がある。

「ねぇ、ネー子?
一度でつたえられない?
『今日はバイトだから
早めのご飯をお願いします。
その後サークルで
帰りは遅くなるから
門限には間に合いません。』
とか言えばいいでしょ?」

「あー、それそれ!それだー」

(それだ、じゃないよ)

もういっそ、
ネー子語という
新しい言語なのでは?
と分析してみた。
観察してみると、
どうやら
3つの品詞で成り立っているらしい。
1、感嘆詞:「ねー」「ん〜」など
(これで気分も分かる)
2、動詞「◯◯する」「◯◯だった」
(唐突にほぼコレしか言わない)
3、形容詞
「めちゃいい〜」「やばー」
(何がいいのかやばいのかは不明。
ニュアンスだけ。)
そう、ネー子は必ず
感嘆詞から入る。
感嘆詞→動詞→形容詞
これしかない。
だから意味が
よくわからない

「ネー子語の構文」と思えば
イライラしない…はず。
どれどれ、
ネー子語を聞いてみよう。
…

『んー、今日はだらだらしてるの〜
溶けてる〜』
(はいはい、そうですか。
春休みですものね。
ソファで寝転んで
スマホでマンガ見ててください。
それで、夜の予定は?)

『んーと、バイトで〜
今日はお客さんと面談だわ〜』
(だから、何時から?夕飯は?)

『えっとー、3時から〜…
8時に終わる〜。』
(だから、帰宅時間は…)

『あ、違ったわ〜。』
(いつの予定だーーー!!)
こんな調子で、
やっと予定がわかったと思うと、
また新たな質問が湧いて…。
こうして朝の忙しい時間が、
ネー子語の翻訳作業に消えていく…。

そんなネー子が
ラテン語とドイツ語を
学ぶとか
ほんとうに頭に入るのかしら…。
でもまぁ、
もしかしたら、
これが最近のワカモノの
普通の世界…
なのかもしれない…
と
思ってみる。

そんなある日、
ネー子の部屋を覗くと
「プラグマティズム」
とかいう
小難しい本を読んでた。
ネー子よ、何者…。


気長にいこう



