写真プリントによる設定資料 | 日本語あれこれ研究室

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日常生活の日本語やメディアなどで接する日本語に関して、感じることを気ままに書いていきます

 

 

 久しぶりに「アニメーション」のテーマで書きます。

 

 テレビシリーズ等のアニメスタッフは、キャラ設定やメカ設定を配布されるわけだ(当たり前ですね)。現在それらは、線画のみ(モノクロ)のものと彩色済みのカラー版との両方を紙資料またはデジタルデータで渡されることがほとんどであろう。

 つまり、カラー印刷が安価で簡単になったことや、デジタルデータの受け渡しが容易になったことによっているわけで、実は昔は状況が違っていた。

 

 ある時期まで(ゼロ年代前半頃?)、一般のスタッフに渡される設定資料はモノクロコピーのみだった。

 カラーコピーなんてものは大昔には無かったし、一部で使われるようになってからも料金が高かった上に、色の再現度が低いという事情もあっただろう。

 

 しかしその頃でもサンライズは、演出や作画監督にはカラー設定も渡していたのだ。もしかしたら東映動画などでも同じことをしていた可能性もあるが、おれが仕事をした経験のある会社の中ではサンライズだけだったのである。

 なぜサンライズがカラー設定を配っていたかというと、メカ物がほとんどだったからというのが理由ではないだろうか(あくまでも推定)。色分けした資料がないと細かいパーツなどの間違いが起こりやすいと思われるから。

 

 さて、おれは「勇者指令ダグオン」でそのサンライズ形式のカラー設定をもらっていた。さっき言ったようにカラーコピーではない。

 どういうものかというと、色見本として塗られたセルをカメラで撮影したスチール写真である。念のために付け加えるが、普通のフィルムカメラで撮影したものをサービス版でプリントしたものである。

 サンライズにはその写真を撮る専門のスタッフが一名、昔からいたのである。おそらく2000年くらいまでいただろうと思う。

 

 おれが「ダグオン」でもらった写真は、さっき数えてみたら150枚くらいあった。このブログを投稿したらすぐ後に、「かわいがってねコーナー」に掲載するので、画像はそちらで見てみてください。

 

 

☆「アニメーション」がテーマの時は、おれが今までに関わった作品のアフレコ台本を年代順に掲載しています。今回は「ガンダムフォース」と「忍たま乱太郎第11期」。前者は、初めてモーションキャプチャーを経験した作品でした。