ベネッセ騒動 | 日本語あれこれ研究室

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 いや、別に騒動というほどのことではないのだが、去年(2014)の春ごろ、ベネッセのPRアニメの演出をしたのである。制作はディーンだった。

 公式HP上で「進研ゼミ」の新規購読者(翌年の新1年生)を募集するにあたり、短いアニメも掲載するという。ある1年生の少年が興味あるものを見つけるというエピソードを音楽だけ(セリフなし)のドラマ仕立てで見せるもので、対象は母親たちということだった。確か90秒くらいの作品だったか。

 ベネッセは絵コンテや作画の細かいところに非常にうるさい。うまい下手に関してではなく、教育的であるかどうか、どこかからクレームが出ないか、というようなことに対してね(PR映像だから当然といえば当然ではある)。

作中に子供が描いたロケットのクレヨン画、というのが必要で、妹のとこの長男に頼んだ。ちょうど小学1年だったのでドンピシャだったわけだ。子供らしいいい絵が出来たので、作中の画用紙に貼り込んでうまくいったりもした。

クライアントのOKをもらうのがタイヘンではあったが、まあまあ少し遅れて完成した。と思いねえ。

 ところがああた、納品した翌日に例の「個人情報漏洩事件」の発表ですよ。ウェブアニメの発表どころではなくなり、あっという間に幻の作品になってしまったのだ。妹には「白バコ」を渡すことができたので、完成品を見せることだけは叶ったものの。

 うちの長男が昔「こどもちゃれんじ」を買ってたときの情報もちゃんと漏洩したようで、後日お詫びとして500円の図書カードが送られてきましたよ。

 

 

 画像は「ここはグリーン・ウッド」全6巻。