Genius Monk / Thelonious Monk | 風景の音楽

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“のすたるジジイ”が30~50年代を中心にいいかげんなタワゴトを書いております。ノスタルジ万歳、好き勝手道を邁進します。


令和6年6月26日(水)
Genius Monk / Thelonious Monk(★★★★★)
ノスタルジ度(★★★★★)
ジャケット(★★★☆☆)
ジャンル:Bop Jazz


Side 1 
1.Well, You Needn't  2:59
2.Ruby My Dear  3:09
3.Off Minor  3:00
4.Monk's Mood  3:07
5.'Round About Midnight 3:10

Side 2
1.Mysterioso  3:18
2.Epistrophy  3:04
3.Straight No Chaser  2:55
4.All The Things You Are  2:56
5.I Should Care  3:00

Side 1-1.2.3 : Thelonious Monk(p), Gene Ramey(b), Art Blakey(ds)(Oct.21,1947)
Side 1-4,5 : Thelonious Monk(p), Sahib Shihab(as), George Taitt(tP), Robert Paige(b), Art Blakey(ds)(Nov. 21, 1947)
Side 2-1,2,4,5 : Thelonious Monk(p), Milt Jackson(vib), John Simmons(b), Shadow Wilson(ds), Kenny Hagood(vo)(Jul.2 1948)
Side 2-3 : Thelonious Monk(p), Milt Jackson(vib), Sahib Shihab(as), Al McKibbon(b), Art Blakey(ds)(Jul. 23, 1951)
 
Recorded 1947~1951
Released by キングレコード株式会社 – K23P-6722(stereo)

昨日の日の入りは19時14分で変わらず。
今朝の日の出も4時45分で変わらず。
今朝も曇り空だ。
雨は降らないようだが、終日ずっと青空は見えない模様。

セロニアス・モンクの47年から51年にかけての初演を集めたコンピ盤。
音源はブルーノート、これはキングの82年発行のアルバム。
61歳で没したモンクの特別記念盤である。
ジャケットはいかにもで、これはいけません。

ステレオ盤ではあるが、ブルーノートらしい濃密感のある録音だ。
ブレイキイのサポートが見事で素晴らしい。
モンクはアタシが一番好きなピアニストである。
モンクほどヘンテコなピアニストは他にいない。

彼の独創的なピアニズムはコピーしようとしてもとてもできない。
マネをしようと言うんじゃない。
コピーして弾くことで好きなピアニストに
さらに近づけるような気がするからだ。

ところが下降スケールのもたつきはモンクの指クセそのものなので
これは真似が出来ない。
だからアタシは馬鹿なマネをせずに
ちんと座って拝聴するだけにしている。

二番目に好きなのはもちろんエロール・ガーナだ。
あの朗らかなピアノを聴くと心底から楽しくなる。
ガーナを聴く度に“オンガクは楽しくなくては”とおもう。
それはモンクとも通底する。

三番目は誰だろうと考えたが、名前を挙げるのは難しい。
モンクとガーナのツートップのあとにはちょいとおもいつかないね。
二人がはるか何キロも先を駆け抜けていて
その後ろを大勢が団子になってよたよた走っている。

モンクのアルバムはかなり集めたが国内盤ばかりだ。
有名なオリジナル盤には目の玉の飛び出る値段が付いている。
とてもアタシには手が届かない。
いや、いいの。

年金生活者は高望みなんぞしないのだ。
国内盤でもモンクのよさは十二分に伝わります。
でも、一枚だけオリジナル盤が選べるとしたら…。
さあ、ワクワクしすぎてとても選べないね。