Hooray For Bill Evans Trio | 風景の音楽

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“のすたるジジイ”が30~50年代を中心にいいかげんなタワゴトを書いております。ノスタルジ万歳、好き勝手道を邁進します。


令和6年6月1日(土)
Hooray For Bill Evans Trio(★★★★★)
ノスタルジ度(★★★★☆)
ジャケット(★★★☆☆)
ジャンル:Jazz


Side 1 
1.Come Rain Or Come Shine
2.Autumn Leaves

Side 2
1.All Of You
2.Come Rain Or Come Shine
3.Speak Low

Bill Evans(p), Scott LaFaro(b), Paul Motian(ds)

Recorded Side 1 : April 30, 1960. Live at Birdland, New York
Recorded Side 2 : May 7, 1960. Live at Birdland, New York
Released by Session Disc – 113(mono)

昨日の日の入りは19時4分だった。
今朝の日の出は4時44分だ。
今日から水無月に入る。
今年の梅雨はどんな具合になるのかな。

ビル・エヴァンスの60年録音。
セッション・ディスクという海賊盤である。
白黒の簡素なデザインだ。
ジャケット裏面は白紙のままである。

針を下ろすとモノーラルで高域のくぐもったいかにも隠し録りの音。
これはバードランドでの録音だ。
当時はポータブルのデンスケはプロ機でおそろしく高価だったから
安物のおもちゃみたいなテレコで録ったんだろう。

AC電源が必要だから、マネージャに幾らか渡して
ステージ袖からこっそり録ったのかも知れない。
マイクもテレコも安物だったので高域はさっぱり録れていない。
それがかえって隠し録りの雰囲気がしてヨロシイ。

60年4月と5月の演奏なのでベースはスコット・ラファロだ。
エバンスとラファロの絡みがまことにスリリングである。
ノイズは多いし、録音レベルも低いが気にならない。
こういう録音はとても貴重なものだ。

よく録っておいたものである。
現代ならヴォイス・レコーダをポケットに入れて簡単に録れるが
60年頃ではちっとも簡単ではなかった。
海賊盤は米国にはかなりあるだろうけどeBayくらいしか手に入れる方法はない。

円高になったらeBayで捜してみるのもいいだろう。
今の状況では当分のあいだ円は上がりそうにない。
自分が行って捜すのが一番いいけれど
在米の友人に頼むのがいいかもね。