Jazz Moments / The George Shearing Trio | 風景の音楽

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“のすたるジジイ”が30~50年代を中心にいいかげんなタワゴトを書いております。ノスタルジ万歳、好き勝手道を邁進します。


令和6年4月18日(木)
Jazz Moments / The George Shearing Trio(★★★★★)
ノスタルジ度(★★★★★)
ジャケット(★★☆☆☆)
ジャンル:Cool Jazz


Side 1 
1.Makin' Whoopee!    3:58
2.What Is This Thing Called Love?    4:25
3.What's New?    2:37
4.Like Someone In Love    3:56
5.Heart Of Winter    2:38
6.Blues In 9/4    4:50

Side 2
1.Symphony    5:20
2.When Sunny Gets Blue    2:50
3.Wonder Why    5:03
4.The Mood Is Mellow    2:32
5.Gone With The Wind    4:05
6.It Could Happen To You    3:20

George Shearing(p), Israel Crosby(b), Vernel Fournier(ds)

Recorded Jun. 20 and 21, 1962 in New York City 
Released by Capitol Records – ST 1827(stereo) / 東芝EMI株式会社 – ECJ-50095(stereo)

昨日の日の入りは18時31分だった。
今朝の日の出は5時21分だ。
昨夜23時過ぎに豊後水道で震度6の大地震があった。
孫の住む日田市でも震度4の揺れだったようだ。

ジョージ・シアリングの62年録音。
オリジナルはキャピトル、これは東芝の85年復刻盤。
JAZZのロゴが大きすぎて西海岸風。
こういうジャケットはキャピトルらしさがない。

針を下ろすと艶と潤いのある佳い音だ。
さすが東芝である。
ピアノの右手に濡れたような輝きがあって何ともいえぬ。
シアリングのオケ伴は愛聴しているがこのトリオ演奏もまことにヨロシイ。

シアリングのピアニズムにはどこにも曖昧さがない。
リズムがかっちり立って実に見事な演奏だ。
スロウ・バラードでつい普段の指クセが出て
無駄なフレーズを弾く人が居る。

シアリングにはそういう野暮なフレージングがない。
シアリングは盲人だからよけいに聴覚が優れているのだろう。
アタシも目を患ってから聴覚が発達するかとおもったら
全然かわらず、近頃は耳が遠くなったのを感じる。

ま、ジジイだからしょうがない。
それでもまだ窓を開け放つ季節ではないから
ある程度大きな音で掛けている。
揺れる笹の葉にシアリングが春の風を運ぶ。