Great Connection/ Oscar Peterson | 風景の音楽

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“のすたるジジイ”が30~50年代を中心にいいかげんなタワゴトを書いております。ノスタルジ万歳、好き勝手道を邁進します。


令和6年4月10日(水)
Great Connection/ Oscar Peterson(★★★★★)
ノスタルジ度(★★★★★)
ジャンル:Bop Jazz


Side 1 
1.Younger Than Springtime    5:21
2.Where Do We Go From Here    5:51
3.Smile    3:55
4.Soft Winds    6:39

Side 2
1.Just Squeeze Me    7:25
2.On The Trail    5:47
3.Wheatland    7:12

Oscar Peterson(p), N.-H. Ørsted Pedersen(b), Louis Hayes(ds)

Recorded Oct. 1971 at MPS-Studio, Villingen
Released by MPS Records – 21 21281-5(stereo)/ テイチクレコード株式会社 – UXP-73-P(stereo)

昨日の日の入りは18時25分だった。
今朝の日の出は5時30分だ。
夜明がだいぶん早くなった。
今日は晴れて最後の花見日か。

オスカー・ピータスンの71年録音。
オリジナルはMPS,これは74年発売のテイチク盤。
ペデルセンとピータスンを描いた素描のジャケット。
ヘインズは描いて貰えなかったんですね。

MPSはBASF系列で佳い録音をする。
MPSとテイチクは実によい組合せだ。
80年代になると国内のどの社もまともなカッティングをするようになった。
中でも東芝とテイチクのカッティングがトップランクである。

70年代ではテイチクのVINYLは圧倒的である。
それでも、ピータスンのトリオ演奏では大はしゃぎが定番だから
気をつけないといけない。
これは果たしてどうかとおもったら、よいですね。

ピータスンが46歳の録音だが、若い時分よりは落ち着いている。
ペデルセンの影響かも知れない。
レイ・ブラウンと演っている時は気が合いすぎたのか、
王者の如く独走して突っ走っていた。

まるでサン・ラ大先生であった。
歌伴をさせると突然に猫カムリをして寡黙になるところはまるで優等生である。
その歌伴が出来るのに、どうしてトリオやソロになると暴れん坊将軍になるのか。
ま、そこがピータスンらしいところなんだよね。

ペデルセンのベースは飄々としている。
レイ・ブラウンのようにピータスンを持ち上げようとはせず、
べたっとくっつかず、一歩間を取って淡々と演るのがまことによろしい。
ジャケットは今一つだが、これは佳いアルバムです。