MAX 20 / Daniele Vidal | 風景の音楽

風景の音楽

“のすたるジジイ”が30~50年代を中心にいいかげんなタワゴトを書いております。ノスタルジ万歳、好き勝手道を邁進します。


令和6年3月9日(土)
MAX 20 / Daniele Vidal(★★★★☆)
ノスタルジ度(★★★★★)
ジャンル:Pop , Chanson


Side 1 
1.Les Champs Elyees
2.Une Histoire D'Amour
3.Le Temps Des Fleurs
4.L'Orage
5.Jamais Je Ne Pourrai Vivre Sans Toi
6.Que Sera Sera
7.Mademoiselle De Paris
8.Chisana Hato
9.Polichinelle
10.Catherine

Side 2
1.Pinocchio
2.La Chansom De Mon Bonheur
3.Tombe La Neige
4.L'Amour Est Bleu
5.Mon Amour, Mon Amis
6.Ciao Bella Ciao
7.1,2,3.
8.Ou Vont Nos Amour
9.Wight is Wight
10.A Ime Ceux Qui T'aiment

Daniele Vidal(vo)

Released 1971
Released by Seven Seas – max 8(stereo)

昨日の日の入りは17時58分だった。
今朝の日の出は6時16分だ。
薄曇りで寒い朝だ。
雪のちらつきそうな気配である。

ダニエル・ヴィダルのヒット曲を20曲集めたコンピ盤。
1センチ近い分厚いジャケットなので2,3枚組かとおもったら
ペラ盤が一枚だけ収まるという呆れた豪華仕様。
何一つ記載のない深紅の見開きに蓋付きのインナとは、いやはや…。

フランスの誇る大カマトト歌手と言えばフランス・ギャルとダイエル・ヴィダル。
針を下ろすと“Les Champs Elyees”の唇を尖らせて歌う声がたまらんねえ。
ヴィダルはもともとは写真モデルをしていたようだが
シャルル・アズナブールにスカウトされて17歳で歌手デビューした。

“A Ime Ceux Qui T'aiment”でデビューしたものの
フランスではさっぱり売れなかったのは、このカマトト声のせいかもしれない。
ところが日本では“天使の落書き”という訳の判らん邦題で発売され、
どういうわけか、大ヒットしたから可笑しい。

そのおかげでヴィダルはフランスを離れて日本で活動するようになった。
日本ではこういうカマトト声が好かれるんだろうか。
ええ、アタシはとても好きです。
ジャケ裏面の写真で見るヴィダルはちょっと小太りで、田舎娘風である。

二の腕なんかがっちり太くて
とても写真モデル出身とはおもえません。
中学生のころはほっそりしていたのかもしれない。
ま、そんなことはどうでもよろしい。

“Que Sera Sera”はカマトト歌唱の極致である。
溌剌とした発声でもうなんとも可愛らしいが、音量上げるとご近所には恥ずかしいね。
“Chisana Hato(小さな鳩)”は日本語で歌っている。
拙い日本語が“ヒデとロザンナ”みたいで、これはいけません。

日本のプロモータはすぐこんなことをするから困る。
カマトト・ヴォイズは日本語に載せるとちょっとチガウ方向へいってしまう。
やはりフランス語で歌うからいいのだ。
もちろん、なんて歌ってるのかさっぱり判らんが、それでいいのだ。