Let My Children Hear Music / Charles Mingus | 風景の音楽

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“のすたるジジイ”が30~50年代を中心にいいかげんなタワゴトを書いております。ノスタルジ万歳、好き勝手道を邁進します。


令和6年3月5日(月)
Let My Children Hear Music / Charles Mingus(★★★★★)
ノスタルジ度(★★★★★)
ジャンル:Big Band, Post Bop, Avant-garde Jazz


Side 1 
1.The Shoes Of The Fisherman's Wife Are Some Jive Ass Slippers 9:34
2.Adagio Ma Non Troppo 8:23
3.Don't Be Afraid, The Clown's Afraid Too 9:40

Side 2
1.Hobo Ho 10:07
2.The Chill Of Death 7:38
3.The I Of Hurricane Sue 10:09

Charles Mingus(b), Bobby Jones(ts), Joe Wilder, Lonnie Hillyer, Snooky Young(tp), Julius Watkins(fhn), Charles McCracken(vc), 

Recorded Sept. ~Dec. 1971
Released by Columbia – KC 31039(stereo)/ CBSソニー株式会社 – 20AP 1845(stereo)

今日から二十四節季は啓蟄である。
七十二候は“蟄虫啓戸(すごもりむしとをひらく)”。
啓蟄は言え、寒の戻りで寒い日が続いているので

虫も凍えていることだろう。


昨日の日の入りは17時55分だった。
今朝の日の出は6時21分だ。
また雨模様の朝だ。
終日ずっと降るようで昼も気温は7度止まりだ。

チャーリイ・ミンガスの71年録音。
オリジナルはコロムビア、これはソニーの80年復刻盤。
箱庭のようななんだか不鮮明でわけのわからぬジャケット。
裏面にはミンガスの髭面の大写し。

針を下ろすとソニーのステレオ盤にしては充実したいい音質だったので
ちょっとびっくりした。
ボビー・ジョーンズのテナーにツヤがある。
このアルバムに収められた曲はミンガスが作曲したものだ。

アレンジはミンガスとサイ・ジョンスン。
ギル・エバンスの作る曲と共通する構造がある。
抽象に陥ることなく視点を次々と回しながら中央に集めていく。
ミンガスは天才だ。

ミンガスは直情的なのでしょっちゅう喧嘩するが
ジョニイ・ミッチェルにはとても優しかったようだ。
いや、ミッチェルが甘えているだけだったかも。
ミンガスにぶん殴られたミュージシャンはけっこう居るから可笑しい。

久々にミンガスを聴いたが、
ミンガスの才能は留まるところを知らぬのに感嘆した。
ミンガスはどんな風に指令を出しているのかを
スタジオの端からこっそり覗かせて貰いたいね。