ブルートレイン寝台特急 日本海 | 風景の音楽

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“のすたるジジイ”が30~50年代を中心にいいかげんなタワゴトを書いております。ノスタルジ万歳、好き勝手道を邁進します。


令和5年6月10日(土)
ブルートレイン寝台特急 日本海(★★★★★)
ノスタルジ度(★★★★★)
ジャンル:SL生録


Side 1 
1.青森駅入線アナウンス~入線
2.発車アナウンス~発車
3.車内アナウンス、車内販売アナウンス
4.検札風景
5.弘前駅到着案内アナウンス~到着
6.車内半盤、寝台作りの風景
7.秋田駅到着案内アナウンス~到着
8.機関車交換(ED75⇒EF81)
9.発車アナウンス~発車
10.坂田駅到着案内アナウンス~到着~発車
11.車内最終アナウンス
12.深夜走行音

Side 2
1.深夜停車駅~発車
2.走行音(A寝台、連結部、トイレ)
3.期間遮音(1号車にて)
4.走行音(B寝台にて)
5.福井駅到着~発車
6.車内一番アナウンス、京都駅到着案内アナウンス~到着~発車
7.新大阪駅到着案内アナウンス~到着~発車
8.大阪駅到着案内アナウンス~到着

Recorded May 9~10, 1978
Released by キングレコード株式会社 SKD(H)509(stereo)

昨日の日の入りは19時9分だった。
今朝の日の出は4時43分で変わらず。
薄曇りの空だが、昼には夏日になるだろう。
VINYL聴いたら涼しい内に散歩に行こう。

寝台特急“日本海”の78年録音。
キングの“列車追跡シリーズ”の第三巻である。
青森から大阪間の約1025Km、15時間半の走行だ。
くすんだ赤色塗装のEF81がブルートレイン13輛を牽いて走る。

夕方の青森駅に寝台特急“日本海”が入線してくる。
発車アナウンスが流れ、“日本海”は16時25分に発車する。
規則正しくジョイント音のする中で検札が席を廻っていく。
30分ばかり走ると弘前駅だ。     

弘前駅を出ると車内販売のワゴンが巡回してくる。
アタシは車内販売で缶ビールを買うのが好きだった。
通路で揺すられた缶を開けるので、ほんの少しずつタブを引かないと
辺りに盛大に噴き出しちまう。

秋田駅に着くと機関車交換がある。
ED75からEF81に付け替えられる。
停車時間10分の間に機関車が交代する。
蒸気機関車の付け替え作業を眺めるのは楽しいがディーゼルはもの足りぬ。

鶴岡駅を過ぎると最終アナウンスが流れる。
21時を過ぎて“皆様、ごゆっくりお休みください”と放送が流れ
車内には滑らかなジョイント音だけが響いている。
表面はここで終了だ。

裏面はA寝台から録った走行音から始まる。
映像がないと音だけで想像するのは難しい。
かなり長い間、走行音が録られている。
寝台列車に限らず、長時間の連続した生録はいいものだ。

文庫本など読みながら、生録をずっと再生するのは
なんとも楽しいものである。
海辺で寄せては返す波の音と海鳥の声を長いこと録るのもいい。
アタシは、梅小路公演の林の中から東海道線を何度も録音したものだ。

福井駅には朝の5時7分に着く。
これは5月の録音だから、外は白み始めたところだろう。
福井を出ると2時間ほどで京都駅だ。
“ミソドミレシソ、シソラソ”と定番のチャイムで、朝一番の放送が流れる。

このチャイム音は昔から変わることなく今も同じだ。
駅のホームでの発車ベルは近頃はいろいろ工夫されているが
アタシゃどうも馴染めない。
鉄道駅というものは無骨でなくてはならぬ。

車内には乗客が行き交う音や話し声がして
まもなく新大阪駅に到着するというアナウンスが流れる。
“新幹線こだまとひかりに接続する”という放送に70年代らしさがある。
新大阪を出ると5,6分で終着の大阪駅だ、旅に出てみたくなった。