Gingerbread Men/Clark Terry, Bob Brookmeyer | 風景の音楽

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“のすたるジジイ”が30~50年代を中心にいいかげんなタワゴトを書いております。ノスタルジ万歳、好き勝手道を邁進します。


令和4年2月27日(日)
Gingerbread Men/Clark Terry Bob Brookmeyer Quintet(★★★★★)
ノスタルジ度(★★★★☆)
ジャンル:Cool Jazz, Swing


Side 1
1.Haig And Haig 4:24
2.I Want A Little Girl 4:00
3.Mood Indigo 6:46
4.Milo's Other Samba 2:48
5.Gingerbread Boy 2:32

Side 2
1.My Gal 5:30
2.Naptown 5:28
3.Morning Mist 3:12
4.Bye Bye Blackbird 6:40

Clark Terry(vo, tp, flh), Bob Brookmeyer(tb), Hank Jones(p), Bob Cranshaw(b), Dave Bailey(ds)

Recorded 1966
Released by Mainstream Records – S/6086(stereo) / テイチクレコード – ULS-1543-A(stereo)

今朝の日の出はついに半時を切り、6時29分だ。
毎日1分程度ずつ日の出が早くなっている。
気温は2度で昼には12度と二桁台になる。
散歩によさそうな陽気になるだろう。

クラーク・テリイとボブ・ブルックマイアの66年録音。
オリジナルはメインストリーム、これはテイチクの72年復刻盤。
“All Time Jazz 1500”シリーズの廉価盤である。
ジャケットは褪色しているが雰囲気はよい。

クラーク・テリイのペットがすかっと抜ける音だ。
ブルックマイアのバルブ・ボーンが小気味よい。
やはりスライド・ボーンよりバルブの方が圧倒的に速いパッセージが吹ける。
“I Want A Little Girl”のヴォーカルはテリイである。

ブルージイでいい雰囲気だ。
バスで合いの手を入れているのはハンク・ジョーンズである。
二人の掛け合いが楽しい。
“Mood Indigo”はミュートを掛けたペットとボーンの柔らかい音色がとてもよい。

バルブ・ボーンだとミュートを可変しながら使うのは楽だろう。
スライドだとミュートは填めっぱなしで演るしかない。
テリイの細やかなパッセージにスピード感がある。
“Mood Indigo”は本当は三管でハーモニイを厚く出してほしいところだ。

それでもブルックマイアとテリイの音色はまことに溶け合って心地よい。
“Gingerbread Boy”は名曲である。
ハンク・ジョーンズが濁声でGingerbread Boyと何度も声を掛ける。
Gingerbread Boyとはヨーロッパの古い民話である。

おばあさんの焼いたジンジャーパンが外へ逃げ出したら
狐に喰われてどんどん小さくなってしまう話だ。
米国でもよく知られている昔話らしい。
ハンクはゴスペル風のピアノを弾いている。

ちょっとラムゼイ・ルイス風の演奏だ。
ホーン隊にはあまり似合わないのが残念。
ブルックマイアのアルバムは何枚か持っているが
これはなかなか心地よいアルバムだ。