Dick Powell In Hollywood 1933•1935 | 風景の音楽

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“のすたるジジイ”が30~50年代を中心にいいかげんなタワゴトを書いております。ノスタルジ万歳、好き勝手道を邁進します。


令和3年12月8日(水)
Dick Powell In Hollywood 1933•1935(★★★★★)
ノスタルジ度(★★★★☆)
ジャンル:Jazz Stage & Screen


Side 1 
1.We're In The Money
2.Pettin' In The Park
3.Shadow Waltz
4.I've Got To Sing A Torch Song
5.By A Waterfall
6.Ah! The Moon Is Here
7.Honeymoon Hotel
8.The Road Is Open Again

Side 2
1.Lonely Lane
2.Why Do I Dream Those Dreams?
3.Wonder Bar
4.Don't Say Goodnight
5.I'll String Along With You
6.Fair And Warmer
7.I See Two Lovers

Side 3
1.Pop! Goes Your Heart
2.Happiness Ahead
3.Beauty Must Be Loved
4.Mr And Mrs Is The Name
5.Flirtation Walk
6.I Believe In Miracles
7.Down Sunshine Lane

Side 4
1.Lullaby Of Broadway
2.I'm Goin' Shoppin' With You
3.The Words Are In My Heart
4.Outside Of You
5.Lulu's Back In Town
6.The Rose In Her Hair
7.Lonely Gondolier

Dick Powell(vo)

Recorded 1933, 34, 35
Released by Columbia – C2L 44(mono)

昨日から二十四節季は“大雪”である。
七十二候は“閉塞成冬(そらさむくふゆとなる)”に入った。
幸いにまだ雪は降らずにすんでいる。
今冬は例年より寒くなるようで家ごもりの日々になりそうだ。

ディック・パウエルの33年から35年にかけての録音。
コロムビアの2枚組ダブル・ジャケットのアルバム。
発行年は不明だが70~80年代の復刻とおもわれる。
音源は何かも判らないが鮮明なカッティングだ。

ノイズはまったくなく、パウエルの明るい声が滑らかに響く。
上も下もないラジオ・レインジの音質だが
上質なSPを聴いているようでノスタルジックな気分に満ちている。
ディック・パウエルは映画俳優だがステージ・ショウが有名である。

パウエルの晴れやかな歌声を聴いていると
アタシはなぜかディック・ミネの“林檎の樹の下で”をおもいだした。
大戦前のポピュラー曲はポルタメントの掛かる独特の歌い方だ。
パウエルの歌唱は50年代のモダンな唱法とはまったくちがう。

米国の片田舎の小さなFM局で日がな一日流れている雰囲気だ。
我が国ではこういう古い歌はまず放送されることはない。
今はネットでどんな曲でも聴けるけれど
アタシはPCをオーディオに繋いでいない。

やはりオンガクはVINYLで聴くに限る。
クラシックはNHKのFMで聴くことが多いが
それは聞き流しである。
CDまた然り。

ジャケットを手にしながら
古い録音を掛けてその時代を想像する。
冬の一日はこんなことをしていると
あっという間に過ぎていく。