The Great Years/Johnny Mathis | 風景の音楽

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“のすたるジジイ”が30~50年代を中心にいいかげんなタワゴトを書いております。ノスタルジ万歳、好き勝手道を邁進します。


令和2年12月14日(月)
The Great Years/Johnny Mathis(★★★★☆)


Side 1

1.Fly Me To The Moon(Rec. Apr. 6, 1956)3:52
2.Street Of Dreams(Rec. Mar. 14, 1956)2:15 
3.Wonderful! Wonderful! (Rec. Sept. 20, 1956)2:47
4.It's Not For Me To Say(Rec.  Sept. 20, 1956)3:02
5.Chances Are (Rec. Jun. 16, 1956)3:00 
6.The Twelfth Of Never(Rec. Jun. 16, 1956) 2:25

Side 2
1.A Certain Smile(Rec. May. 12, 1958) 2:47

2.Deep River(Rec. Jan. 3, 1958)2:48
3.Can't Get Out Of This Mood(Rec. May. 15, 1958) 3:06
4.Misty (Rec. Apr. 21, 1959)3:33
5.Small World(Rec. Apr. 29, 1959) 3:17
6.When I Fall In Love (Rec. Oct. 9, 1961) 4:28 

Side 3
1.Maria(Rec. Nov. 6, 1959) 3:45
2.Tonight(Rec. Nov. 6, 1959) 3:10

3.Stairway To The Stars(Rec. Feb. 7, 1961)4:52 
4.Love Look Away(Rec. Feb. 7, 1961) 3:28 
5.Sweet Thursday(Rec. Mar. 14, 1956)  2:30

Side 4

1.Stella By Starlight(Rec. Aug. 8, 1962) 3:33 
2.Unaccustomed As I Am(Rec. Mar. 4, 1961) 2:55
3.Gina(Rec. Aug. 9, 1962)  2:50
4.What Will Mary Say(Rec. Aug. 9, 1962)3:10
5.Every Step Of The Way(Rec. May. 31, 1960)3:20 
6.September Song(Rec. Feb. 26, 1963) 4:07

Johnny Mathis(vo)

Recorded 1956–1963
Released by Columbia ‎– C2L 34(mono)/ C2S 834(stereo)

今週からぐっと冬モードに入った。

早朝はそれほど低い気温ではないのに

日中は気温が上がらず、10度に届かぬようだ。

明日は小雪がちらつくかもなどと言っている。

 

アタシは山陰の大雪を体験しているが

雪国の暮らしはまことに辛く厳しい。

若い時分は雪や寒さなど、そんなに気にならぬものだった。

ジジイになると寒さも暑さもうんざりするからナサケナイ。

ジョニイ・マティスの56年から63年にかけての2枚組コンピ盤。
オリジナルはコロムビアのモノーラル盤、これはステレオ盤。
ジャケットのマティスの頬に“Pat”とサインがある。
パットとは誰ですい。

“Fly Me To The Moon”から始まる。
56年の4月の録音で、マティスの伸びやかな声が若々しい。
マティスが21歳の録音だ。
彼はまだ大学生だったかもしれない。

当時のマティスはサンフランシスコ州立大学で
高跳び選手として大記録を出し、有望視されていたそうである。
地元のクラブで歌っていたときにスカウトされ
スポーツより歌手の道を選んだというから面白い。

マティスの柔らかで素直な発声はいかにも50年代のPopularにふさわしい。
マティスとプレスリイは同い年である。
歌いかたは全く違うが二人ともすばらしい歌唱力を持っている。
アタシは米国の40~50年代Popularが大好きだ。

この時代のPopular曲には美しく伸びやかな旋律があって
聴いていると何ともゆったりとして夢見心地に誘われる。
特にマティスの歌唱には華やかさよりも丁寧な表現力があり
プレスリイの男性的な歌唱とは正反対の魅力がある。

アンディ・ウイリアムスの好青年らしい誠実さともまた違って
マティスには一種の妖しさがあるのもいい。
米国50年代Popularを集め出すと泥沼にはまるのは判っている。
だが、つい手が出てしまうからコレクションはますます増える一方だ。