Snooky & Marshal's Album | 風景の音楽

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“のすたるジジイ”が30~50年代を中心にいいかげんなタワゴトを書いております。ノスタルジ万歳、好き勝手道を邁進します。


令和2年8月20日(木)
Snooky & Marshal's Album/Snooky Young, Marshal Royal(★★★☆☆)


Side 1 
1.I Let A Song Go Out Of My Heart  5:34
2.Mean Dog Blues  3:54
3.Cederay  5:25
4.Limehouse Blues  4:49

Side 2
1.Cherry  5:04
2.Medley    (6:55)
 a You've Changed
 b I'm Confessin'
 c Come Sunday
3.Catch A Star  5:21
4.Should I  4:49

Scat Man Crothers(vo), Marshal Royal(as), Snooky Young(tp, flh), Ross Tompkins(p), Freddie Green(g), Ray Brown(b), Louie Bellson(ds)

Recorded 1978 in Holly Wood
Released by Concord Jazz ‎– CJ-55 / 東芝EMI株式会社 ‎– ICJ-80245

今朝は6時台からすでに暑い。
今日は今週で一番の暑さになるらしい。
散水をしていてもそよとも風が吹かぬ。
これでは今日も外に出られないねえ、やれやれ。

スヌーキイ・ヤングとマーシャル・ソラールの78年録音。
オリジナルはコンコード、これは東芝の83年発売のプロモ盤。
ジャケットはなんともお粗末なデザインで
手に取る気の湧かぬ代物。

アタシはベイシイが大好きである。
ベイシイ楽団の二人の奏者が演っているので
ジャケットに構わず手に入れたがコンコードの感覚はどうも好かぬ。
いかにも西海岸らしいHi-Fiサウンドなんだけどね…。

広いい敷地に洒落たスタジオが陽光を浴びている。
アタシはその景色が好みに合わぬ。
ロンドンの陰鬱な狭霧にかすむ古い建物だとか
凍てつくニューヨークの古びたクラブとかの風情が好きだ。

ロニイ・ベルスンのすかっと抜けるタイコは
たしかに西海岸の陽光のようだ。
スヌーキイのペットが青空に吸い込まれていく。
マーシャルのアルトもまことに爽やかで活き活きしている。

フレディのギターは地味な演奏に徹していてよい。
それでこそフレディである。
表裏通して聴いていると何だか
学校の夏休みを想像しちまった。

普段はコワイ教員に囲まれて真面目に勉学に取り組む高校生が
夏休みになって自由を得てはしゃいでいるような気がした。
大きな目玉でギロリと睨み付けるベイシイ御大も居らず
のびのびと演っているんだけど…

アタシや“何だか違う”とおもったね。
決して悪くはないんだが、
羽目を外さぬ優等生を感じてしまう。
今年の夏休みはみな短いようだ、もっと羽目を外して遊び給え。