釈尊はいわれる
怒りをやめて 安らかに臥す。
怒りをなくして 悩まない。
怒りを滅ぼすことを 聖者たちは賞賛する。
ヴァトラブーよ。それを滅ぼしたならば 悩むことがないのだ。
現代の人々にとって 怒りなき一日を過ごすことは難しいかもしれない。
それでも なお怒りなき生き方は 生きる上で最大の目標の一つと
すべきものである。
なぜなら 怒りやイライラや不安は多くの人にストレスとなって
様々な病気を引き起こしているからだ。
怒りをなくすと人生は大きく好転し あらゆるトラブルが消えてゆくからだ。
怒りを消そう。
怒ってはいけない。
心も体も その人自身の怒りと また人から怒られることで生じる人々への
恨みでズタズタになっている人々にたくさん出会う。
怒りの人は怒り続けることで 自分の心に罪の意識が生じる。
また 毎日の生活の中で不満が重なり 怒りが消えないと 怒りに執着する
自分が許せなくて また怒りが上積みされて・・・さらに悩む。
このささいな心の争いが心の隅に残って気になり イライラが増してゆく。
この結果 怒りはさまざまな障害と心のねじれをもたらす。
行き着くところ・・・それは病気となって現れる。
それは対人関係の破壊となって現れる。それは社会を壊してゆく。
それはまた 仕事のトラブルとなってあなたを襲うだろう。
不安と怒りの人は 怒りを収めてこそ初めて安らかに床につける。
釈尊が「ヴァトラブーよ」と呼びかける時 そこにあなたの名を入れ替えて
みるとよい。釈尊が親しげに呼びかけてくれるのを感じるだろう。
「さあ 君は怒りを減らしなさい。そうすると 今の悩みは消えてゆく。
もう その人を許し さらにその上その人に 許しの光を送りなさい」と・・・。
（高木書房「あなたを苦から救う お釈迦さまのことば」より） http://manganjigama.jp/
