『恐怖着信。』

みなの者ーーー

原稿が上がったじょ～～～

原稿は無事に上がったが、原稿が上がる直前に鳴り響く不吉な携帯の呼び出し音

『あれ？担当さんかな？なんで家電にかけてこないんだろ・・。』と出てみると、地の底からにじみ出るような不機嫌そうな声で、

『なんで、今日トレーニング来ないんですか・・。』

ドSじゃあーーー

本当は、昨日仕事を上げて今日はジムに行く予定だったんだけども、〆切を延ばしてしまったんでキャンセル。
しかしジムの受付の方には昨日ちゃんとキャンセルは伝えたし、ドSも行けなくなった理由ぐらいわかっておろうに何でわざわざかけてくるんじゃ、しかも神がかり的に原稿あと一息のタイミングでと血管浮き上がらせつつ、『すみません、〆切のばしちゃったもんで・・。』と卑屈に弁明。

『ああ、どーせそんな事か、原稿上げてブッ倒れているんだろうと思っていましたよ。』

わかっとんなら聞くなーーー

眼から血が吹き出しそうになりましたが、アシスタントちゃんもいるので冷静さをよそおっていると、富士の頂上からヒトを見下したような声で、

『で、次の予定が入ってませんよ。』

『・・・・・・・・日曜日にうかがわせていただきます。』

『わかりました。』

ガチャ、ツーツー・・。

原稿が上がって体重計に乗ると、朝の体重から１.６kg減っていました。
１kgはドSの電話で減ったと思います。