2017年のアニメ化作品はイマイチと思いきや────やっぱりイマイチな作品が多いのだが、これ。『賭ケグルイ』これは、拾いモノ。

 

表紙絵ひとつで、パスしようと思ったのだが、なんの気迷いか満喫で手にとってしまった。

パラリとめくると、これがキモイ。w

 

楳図かずおの「まことちゃん」?ひどい顔芸に、表紙をパタンと────

 

気を取り直して、一ページ目から読み始めると・・・

 

ナニコレ?美少女マンガ?女子キャラがかわいい娘ぞろいで。

とまあ、二転三転、予想も期待も裏切られる出来ばえに目が泳いでしまって。w

 

賭ケグルイはめっぽうギャンブルに強い、上品お嬢様な蛇喰夢子ちゃんがヒロインの、ライトなデスゲームもの。

ライトというのは、命までは賭けないけど人生そのものがギャンブルのまな板に乗せられてしまう事。

 

回収不能な借金と判断された場合、敗者の人生は「生徒会」の管理案件となり、生徒会の好きなように人生がルーチン化されてしまう。

よくて、結婚、出産。悪ければ、枕営業、うらビデオ出演と鬼畜極まりない、実質人身売買。

だが、意外にも鬼畜感は薄く、スリルとサスペンスを楽しむことができるのは、所詮人ごとというかフィクションだからだろうか。

 

ヒロインやヒロインをめぐる主要な女子キャラが、一部例外を除きおおむね美少女ということもドロドロな雰囲気にまみれないで済まされる理由でもあろう。

 

名門校の生徒会が将来の日本支配をめざして、という奇想天外な舞台設定だが、展開は面白く飽きることなく読むことができる。

また、アニメのほうもアニメ限定の設定とかはなく、原作にわりと忠実なツクリで、キャラデも原作準拠というところは好感。

 

ちなみに、お気に入りのキャラは早乙女芽亜里、なんでもアリのどす黒さを持っているが、他のキャラがイカレすぎていいて、ダークさがストロングポイントに感じられてしまう、ヒロインならぶヒーローキャラが芽亜里ちゃん。

 

美人でお嬢様調の夢子とはまた違う、ラブリーでかわいいビジュアルに、容赦なさとめっぽう切れるオツムを標準搭載という、他ではみかけない設定の魅力的女子キャラである。

 

レトロな旧作漫画を読みたくなることがある。古い漫画はすでに入手困難な作品もあるし、そもそもタイトルや漫画家の名前すら忘れていたりもする。

これが自分の記憶だけで、作品特定をしなくてはならないならばお手上げだが、インターネットを駆使することで、たどり着ける可能性がぐっとアップする。

いやはや便利な時代になったものだ。

作品の印象とか断片的な記憶でも、角度を変えて検索を進めることで追い込むことができる・・・

見方変えれば、粘着質の人間はつねに蟻地獄の縁に立っているようなものではあるが。

この作品はそんな苦労はなかった。

たんに「漫画 透明人間」でぐぐればオッケー。

月刊マガジン連載で人気を博した”Oh!透明人間”、エロコメの隠れた大家・中西やすし先生初期の代表作だよねこれ。

続編、続続編と断続的に手を変え品を変え、発表媒体を変えて忘れた頃に湧いて出るように発表されてきた、Oh!透明人間は基本、明朗で健康なお色気漫画。

その昔なら悪書扱いされたかも知れないが、女の子のハダカを描いてもぜんぜんいやらしくないのはなぜ?

中西先生は官能的な漫画も描ける作家だが、このシリーズだけはおそらく「敢えて」健康的なセクシーを追求しているんだろうな・・・

もともと作画がじょうずな人だが、キャリアを積んでますます絵がうまくなった。そしてなにより、キャラクタへの愛情が感じられるところが、好きだなー。

DMMオンラインって聞いたことがあるだろうか?あのDMMだ。タイトルはエロチックでアダルトチック。とまあ、そんなコミックばかりじゃないが、セクシー系とか同人系とか、コアなエロ漫画が多いのも事実。


普通にメジャーなコミックならエロといっても話題作も多いし、内容が刺激的でも成人指定除外だったりする。問題は商業主義にどっぷりつかると、似たり寄ったりの漫画ばかりになるところだろう。


そこへゆくと同人系、こいつはユニークな作品が多い。


管理人は常々考えているのだが、マンガの楽しみってなんだろう?絶対にリアルであり得ないことなんじゃないかなーと思うわけだ。


画質がよく、展開も隙なく練られたメジャーデビューの漫画家さんはやはりプロだなと思う。値段相応の楽しみは得られるし、失望感を感じさせられる作家は早晩消えてゆく。


でも、それは値段相応というだけで、予想をひっくり返すようなコミック作品に直結しているわけではない。むしろ、どこかで見たようなマンガが目立って多いような気も?


創作活動の一形態としての漫画やアニメって、最大公約数的なだけではつまらない。なので、売れる売れない関係なく、自分のやりたい事・・・ってアプローチで作られた同人誌が魅力的に感じられたりもするわけだ。


プロの漫画家でも同人活動をする人がいると聞くが、商売としての漫画で成功した人でも、やっぱり自分のやりたい事、っていうのは創作意欲の原点なんだろうね。