目から目やにが出る仕組み
目やには、医学用語では「眼脂（がんし）」といい、皮膚の垢のような、生理的な分泌物です。主に以下の2つのメカニズムで生成されます。
1. 目の代謝活動でつくられる目やに
目の表面は、角膜という透明の薄い膜で覆われていて、外側にあるのが角膜上皮とよばれる組織です。
新陳代謝が盛んな角膜上皮は通常5〜7日のサイクルで古い細胞が新しい細胞に入れ替わっており（角膜ターンオーバー）、はがれ落ちた古い細胞は目やにとして外に排出されます。
朝起きた時に目頭や目尻についている少量の目やには、寝ている間に排出された老廃物であることがほとんどです。
2. 目の炎症反応でつくられる目やに
細菌やウイルスなどの異物が目に侵入したときに、免疫反応の１つとして目やにが出ます。
これは、体内の白血球によって、取り込まれたり分解されたりした異物が、体外に排出されたものです。
細菌感染の場合は、黄色や緑色の膿状の目やにが出ることがあります。
アレルギーの場合は、透明で糸を引くような目やにが出ることがあります。
目やにの量や色
目やにの量や色は、目の状態によって異なります。
朝起きた時に少量の目やにがあるのは正常ですが、以下のような場合は異常の可能性があります。目やにが多い
目やにの色が黄色や緑色
目やにが固まって目を開けにくい
目が赤い、かゆい、痛いなどの症状がある
目やにのケア
目やには、清潔なティッシュやガーゼで拭き取ってください。
目をこすったり、無理やり目やにを取ろうとしないことが大切です。
目やにが気になる場合は、眼科を受診しましょう。
参考資料
目の症状セルフチェック - 参天製薬: [無効な URL を削除しました]
スマイルの目薬 - LION: https://smile.lion.co.jp/