好酸球性副鼻腔炎は、鼻の周囲にある副鼻腔に好酸球が大量に集積して起こる慢性副鼻腔炎の一種です。好酸球は、アレルギー反応や炎症を起こす白血球の一種です。
好酸球性副鼻腔炎の原因は不明ですが、アレルギー反応やアトピー性疾患、鼻茸の増殖などが関与していると考えられています。
好酸球性副鼻腔炎の症状は、以下のようなものがあります。
鼻づまり
鼻水(粘稠性が高い)
嗅覚障害
頭痛
咳
顔面痛
好酸球性副鼻腔炎は、一般的な副鼻腔炎の治療法である抗菌薬や内視鏡手術では効果が乏しく、ステロイド薬の長期内服が必要となります。
好酸球性副鼻腔炎の治療は、以下の2つの柱から成り立ちます。
ステロイド薬の長期内服
ステロイド薬は、好酸球の増殖を抑制し、炎症を緩和する効果があります。好酸球性副鼻腔炎の治療には、通常、経口ステロイドが用いられます。
内視鏡手術
好酸球性副鼻腔炎になると、副鼻腔内に鼻茸と呼ばれる腫瘍が形成されます。鼻茸は、鼻づまりや嗅覚障害などの症状を悪化させます。内視鏡手術では、鼻茸を切除して鼻腔の換気を改善します。
好酸球性副鼻腔炎は、難治性の副鼻腔炎であり、完治が難しい疾患です。しかし、適切な治療を受けることで、症状を軽減し、QOLの向上が期待できます。
好酸球性副鼻腔炎の予防には、以下のことに注意しましょう。
アレルギー反応を起こしやすいものを避ける
鼻づまりや鼻水などの症状がある場合は、早めに耳鼻咽喉科を受診する
好酸球性副鼻腔炎が疑われる場合は、耳鼻咽喉科を受診して、適切な診断と治療を受けましょう。
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