表紙の少女・響が小説家を目指す物語です。
タイトル&表紙通りの内容だけど、響のぶっ飛んだ性格に賛否別れそうな物語でした。
殺すと言われたから殺そうとしちゃうのは…
(;´▽`A``
響~小説家になる方法~1巻 感想ネタバレ注意
小説家を目指す女子高生・響
物語の主人公は高校に進学したばかりの女子高生・鮎喰響(あくい ひびき)。
響は小説などの本が大好きで、本を読んでばっかりの為か人とのコミュニケーションが苦手な少女です。
人とのコミュニケーションは苦手だけど、自分の我っていうかしっかりとした考えは持っている子で、『純文とは?』という難しい質問にも…
響『太宰 三島 坂口安吾 遠藤周作 大江健三郎 村上春樹が、純文よ。』
引用:響~小説家になる方法~1巻 114p
これが『純文』の正しい答えなのかは置いといて、表情一つ変えずにズバッと自分の考えをハッキリ言えたりと、『自分』っていうモノを持っているのが響なわけです。
本ばかり読んでいて、人と合わせることやコミュニケーションが苦手だけど、しっかりと自分の考えはあると同時に、周りを気にせず自分の考えをしっかりと発言できる。
大人しそうな見た目からは想像できないほどに、意思が強く譲らないと決めたら一歩も引かなかったり、とにかく『自分』というモノをしっかりと持ち、それを曲げることを嫌う性格なんです。
響の問題点
コミュニケーションが苦手で人と合わせるのも苦手ってだけなら別に問題はないんだけど、響の考え方はちょっと…
いや、かなり度を越しているとしか言いようがないんですよ。
それは、1巻で男子生徒と揉め事になった際に、相手が響に対し脅しで『殺す』と発言した事をきっかけに響の暴走が始まります。
響『さっきの連中も、先に手を出しのは向こうだし、殺すって言われたから、殺そうとした!』
引用:響~小説家になる方法~1巻 46p
響が男子生徒の小指をへし折り、ボールペンで相手の眼を潰そうとまで…
(゚□゚;)アワワ(;゚□゚)アワワ
もちろん、響が男子生徒の眼を潰す前に解決したけど、あのまま続けていたらまず間違いなく響は男子生徒の眼を潰し、最悪殺していたはず。
だって、ひと段落してから心の中で『殺すって言われたから殺そうとした』と、あたかも『私の何がいけないの?』と自分の行為のどこに問題があったのかを確認するために心で整理しているわけですから…
響の問題ってのは、本を読み過ぎた為なのかコミュニケーション能力が低すぎ、相手が本気で言っているのかどうかを判断できないところ。
まぁよく言えば純粋って事になるのかな?
『殺す』って脅迫を本当に言葉のまま『殺される』と取っているわけだから。
…さすがにこのレベルまでいくと、純粋っていうよりもキチガイ?ってほうが適切だと思うけどね。
(; ̄ー ̄川 アセアセ
小説家への道
だいぶ性格に問題がある響だけど、小説家としての才能は一流のようで出版社の編集の人からも大絶賛されるほど!
花井『鮎喰さん、これからです。
あなたの小説で、文芸界に革命を。』
引用:響~小説家になる方法~1巻 153p
編集から観て将来有望どころか現時点で十二分に通用すると考えられるほどの才能を持っているみたい。
なにより印象的なのが、自分の小説を読んでもらってその感想を聞いた響の嬉しそうな表情をしているんです!
コミュニケーション能力が低かったり、人と会わせることが苦手だったりするけど、人に認めてもらうことは素直にうれしいみたい。
人並みの感情があって一安心だよ…(笑)
読み終えて
ザクッというと、性格に問題がある響が、小説家を目指す物語です。
悪い子ではない気はするけど、考え方がブットンでいてとてもじゃないけど普通とは言えない子です。
もちろん、普通じゃないからいけないって事は無いけど、響の場合は危険域ですからね…
(;'∀')
殺すと言われたから殺される前に相手を殺す。
物語のヒロインが、こんなぶっ飛んだ考え方をしちゃう子なので、響を受け入れることが出来るかどうかっていうのが、この作品を楽しめるかどうかのポイントになりそう。
全体的にはラブコメ展開もあったりと、読みやすいかったけど、響の考えがぶっ飛び過ぎててね。
読んでいくうちに響に普通の人間らしさがあるっていうのもわかってくるし、殺すと言われたから~事件が無ければもっと入りやすかったかなとは思う。
あの事件が響の良くも悪くも純粋さを際立てていると思うけど、サイコパス感漂っているからね。
(; ̄ー ̄川 アセアセ
果たして、ぶっ飛んだ性格の響は小説家になることが出来るのか?
1巻早々に小説家を目指すヒロインの恐すぎる一面が飛び出てきた響~小説家になる方法~1巻の感想でした!
o(* ̄ー ̄)〇グッ♪o(* ̄∇ ̄)ノバーイ♪