ゴーエルデンカムイ第8巻は、土方歳三や鶴見中尉、杉元らが刺青人皮の情報を求めて夕張に向かいます。
剥製づくりの名人、江渡貝弥作に偽の刺青人皮を作らせる鶴見中尉。
相変わらず、この人の周りには変態さんが多いですね。
杉元たちは山を歩いて移動中、早春の恵みをいただきます。
この時期のギョウジャニンニク(プクサ)の若芽は、生で食べると美味しいそうです。
味噌をつけるともっと美味しい。
しかも体にもいい。
アシリパは顔の傷にいいから食べろと杉元をさりげなく思いやります。
フキの若芽も子供達のおやつ。
食べ過ぎて口の周りが真っ黒になってしまうそう。
杉元一行は、夕張の街で熊の肝を売り、川でアイヌでウクリペと呼ぶカワヤツメ捕りを楽しみます。
ちなみに、カワヤツメは一般的な「ウナギ」と縁もゆかりもない生き物で、分類学的に魚類ではないとされることのある無顎類。鱗もなくウナギのように粘液も出さない。
古く東北・北海道などでは普通に見られ食べられていたが、近年激減、珍しくて高価なものとなっているそうです。
捕まえたカワヤツメは、白石の案で蒲焼きにします。
醤油と砂糖、酒でタレを作り、山わさびをすりおろして薬味に。
白米にかけてカワヤツメのうな重です。
お味は「ウナギよりちょっと硬いけどぷりっぷり。ヒンナ、ヒンナ」と白石。
アイヌの伝説で、ヒグマの腸がウクリペになったと言う話があるそうで、
アシリパによれば、「白石の体がぐにゃぐにゃなのはヒグマのチンポが白石になったからかも」
といことです。
穏やかな夕食もつかの間、夕張炭鉱の爆発に巻き込まれた杉元と白石は牛山に助けられ土方歳三と出会うことになります。