少年画報 1967年(昭和42年)12月号『少年画報』の歴史は少年雑誌の黎明期、昭和23年10月号創刊の『冒険活劇文庫』から始まった。B5版全38頁の冊子の巻頭には絵物語「黄金バット」が掲載された。昭和26年1月号からは『少年画報』に改題され、既刊の『週刊少年キング』と合併する昭和46年11号まで発行が続いた。週刊誌の勢いに対抗すべく、月刊誌としての発行を昭和44年8月号で終了し、以降は月2回刊であった。本号では「マグマ大使」手塚治虫の終了と同時に『少年画報』を代表するまんがに躍り出た「怪獣王子」石川球太ほか、「怪物くん」藤子不二雄、「ロボタン 」森田拳次の二大ユーモアまんがとまんが版掲載の「黄金バット」井上智が誌面を飾った。

 

 

少画 新年特大号は堂々21大ふろくつき!

 

爆笑漫画の王さま!

怪物くん グニャグニャ怪獣ネンドラの巻 藤子不二雄 4色4頁+別冊

ヒロシにおそわったネンド細工にむちゅうになった怪物くん!だが、そのために、怪事件発生‼︎

フンガ、フンガー‼︎グニャグニャと、とつじょあらわれた怪ネンドの正体は⁉︎フンガー!

 

モリケンのケッサクまんが

ロボタン 森田拳次 4色3頁+別冊

伊地野のパパがつくった彫刻が、展覧会に入選したんだって‼︎さてこの話、どうなってるのかな⁉︎

 

黄金バット 井上智 15頁+別冊

大東京のまん中に、まい夜あらわれる怪猫黒ネコ‼︎はたして、その正体は・・・⁉︎

 

記憶喪失症にかかっているアキラのまえに、またもや、おそるべき敵の新兵器"マンモス"が‼︎

ゼロ1戦隊 望月三起也 10頁+別冊

前号までのあらすじ・・・アキラはジャガー、一味の急襲を受けたショックで記憶喪失症にかかってしまった。しかし、とつぜんの光にあたると、数秒間だけ、正気にかえることができるのだ。そんな、アキラの状態のまえに、またしてもジャガー、一味の新兵器"マンモス"があらわれたのだ‼︎そして、いままさに、そのマンモスがアキラと隊長に襲いかかろうとしている・・・‼︎

 

日本中で大ひょうばん 熱血野球まんが

どろんこエース 最終回 一峰大二 35頁

 

甲子園の土 予告編 一峰大二 3頁

勝った者、負けた者‼︎きびしい試練を戦いぬいた若者のの涙を、甲子園の土はしっている。次号より堂々新れんさい‼︎1968年、最大の話題‼︎きみのおともだちも、しらせてあげよう‼︎

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少画スリラー劇場

ねこ目小僧 恐怖の再生人間 新連載 楳図かずお 2色1頁+31頁

ふしぎな少年”ねこ目小僧”が、諸君をあんないして見せる恐怖の世界の物語だ!さあ、読もう‼︎

 

しびれのスカタン 世界をいく! え:長谷邦夫 作:赤塚不二夫 16頁

ジャングルベル、ジャングルベル、骨がなる。しびれのスカタン、Xマス・プレゼントで珍騒動‼︎

 

でこちん やまねあおおに 25頁

さあさあ、おたちあい、でこちんが1億円もらうという、こりゃまたけっこうな話だよ‼︎

 

めざす鳥人基地の侵入口はどこか⁉︎レインジャー部隊の捜査はつづく。だが、タケルは・・⁉︎

怪獣王子 石川球太 4色1頁+15頁+別冊

前号までのあらすじ・・・遊星鳥人の地球攻撃まで、あと10日。その日がくるまえに、日本の国防省は、火山島の鳥人基地を攻撃することにきめた。が、それより先に、タケルは恐竜とともに火山島につき、むらがる怪獣どもをやっつけ、レインジャー部隊のためにルートをきりひらいておいた。そのころ、伊吹博士はふたたび、音波砲の制作に全力をそそいでいた。しかし、地球全滅の日は、こっこくと、ちかづいている。

 

東京アニマル探偵局 山根赤鬼 2色1頁+20頁

大スリ団を追って、レッド・スパイダーと戦う正義の味方、東京アニマル探偵局の出番‼︎

 

挑戦者AAA 最終回 まんが:永島慎二 原作:梶原一騎 2色1頁+31頁

死闘のすえ、ついに覆面レスラーB・Bをたおした隼人‼︎はたして、B・Bの正体は・・・⁉︎

 

炎のファイター 劇画:佐藤まさあき 原作:真樹日佐夫 4色1頁+36頁

スリル、迫力、感動の強力パンチの連続だ‼︎ おれの炎は、誰のも消せぬ!たったひとりで悪へ挑戦する、夫馬俊太郎のファイトを見よ!

 

変人まんがシリーズ

あわてものあわ平くん よこたとくお 14頁

全員集合‼︎世界中のあわてものがびっくりした、宇宙一のあわてもの、あわ平くんの登場ダヨ〜ン‼︎

 

1967年あれこれ 構成とえ 飯塚よし照 6頁

『冒険活劇文庫』『少年画報』全誌の表紙と掲載漫画が一望できるグラビア誌 A4版162頁

昭和35年1月号完全復刻。本誌+別冊ふろく10冊+HISTORY BOOK+ポストカード30枚

 

 

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