🥷📡【デジタル漫画新聞】💬🖋

🛩 💁🖋◎【アジア漫画家見参】◎🖍🙆‍♂️✈️^   20回目

『漫画新聞」平成7年(1995年4月)219号より\\\\\\\\\\\\\\\

〘漫画アジア漂流記〙中国編・その9

(27年前の中国事情のお話です)

・・中国とかかわってから私の夢は膨らみました。中国で政府認可の漫画学校の設立、そして漫画サミットの実現です。「東アジア漫画サミット」の企画は里中満智子先生に相談しました。「木村さん、ぜひ企画してよ。絶対に必要なことだから私も全力で応援するわ」と言われその気になりました。素案となる企画書を作り本格的に動くことになりました。勿論これはビジネスではできません。すべてボランティアになることは承知の上です。里中先生らの賛同して下さる漫画家の皆様も同じです。

 私は日本の漫画の皆様まで目配り気配りができないので、ストーリー漫画家を中心とした任意団体「マンガジャパン」が全面的に協力することとなり、海外は私が一人で引き受けることになりました。すでに韓国、台湾、香港は漫画サミットの意義を説明し参加が了解となりました。

 問題は国内が不安状態の中国の参加です。中国政府は反対しないのかとか、参加者は帰国後に逮捕されてしまうのではとか、参加者は日本に亡命してしまうのではとか、台湾の呼び名はどうしたらよいのか……それらを王先生と徹底的に話し合いしました。

 最終的に王先生は「私が全部責任を持つ、政府とはよく理解してもらう。こんなチャンスはないので、是非中国の漫画文化の発展に参加させてほしい」と申し出に参加決定を決めることになりました。 

 そんないろいろな事情がある中、再び、北京での漫画教室に私と里中先生、矢口高雄先生、双葉社の吉留編集長の四人で訪中。漫画教室や同時に政府関係者、出版社、駐在日本大使館の公使・三宅邦彦氏なども交えた懇談をして理解を一層深め、日中の漫画日中漫画交流の実現となったのです。

 漫画教室には黒龍省や四川省の遠方からも参加。漫画教室の合間に里中先生と二人で寒中の中、紫禁城にデートなど、今となってはとても良い思い出の一つとなっております。

次回は中国初の北京市教育長認可の学校が誕生です。

*明日の金曜日は「ヒトコマ漫画劇場」です。究極のヒトコマ漫画をお楽しみください。

 

 

 

(2022年11月3日のFB投稿より)