娘は現在アラサー。

 

これは今から20年ほど前のこと。

 

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じゃがいも


六年生。
トマトと同じ時期に娘のクラスでじゃがいもを植えました。
トマト同様、じゃがいもの世話をしているのは、娘だけでした。
学校から帰宅。家で2リットルのペットボトル2本にお水を入れて、学校の外のトマトに水をやってから校内に移動して、学校の水道で水を入れて、じゃがいもに水やり。
土日も水やりに行っていました。
土曜日か日曜日に、デジカメでじゃがいもの写真を撮っていました。
1週間に1回のじゃがいもの写真は、成長記録になりました。
じゃがいもの花がたくさん咲いた時、今までの写真をワードに張り付けて担任の先生に見せました。
私 「たくさんお花が咲いているところを、みんなは見ていないと思うので、見せてあげてください」ニコニコ
と言うと、
先生は、たくさんの花の写真を見て「うわぁ…」と声をあげ、
「これ、理科展に出しましょう」と。
びっくりしました。びっくり
私が「こんな写真を張り付けただけの物で、いいんですか?」と聞くと
先生は「ここには、継続することの大切さがあります」と。


じゃがいもを収穫して、クラスで料理をして食べました。
その時に担任の先生が
「毎年、小さなじゃがいもしかできなくて、皮をむいたら食べられる大きさじゃないくらいだった。今年はM(娘の名前)さんが毎日水やりしてくれたから、食べられるくらいの大きさになった。みんなMさんに感謝するんやで
と言ったと、後で話してくれました。
娘が収穫まで毎日水やりを続けられたのは、先生方が娘を見かけるたびに声をかけてくれたのも、あると思います。
その声かけを先生方にお願いしていたのは、担任の先生。
娘は、「見てくれている人がいる」と思えたことで、頑張れたのだと思います。

それから…。
担任の先生は、娘のいいところをみんなの前で褒めてくれていました。

きっと他の生徒さんのいいところもみんなの前で褒めていたと思います。
娘は5・6年この先生に受け持ってもらいましたが、いじめられることはありませんでした。
みんなが「この子は先生に認められている」と知れば、いじめは起きないかもしれない…と思いました。
収穫の時、先生からいただいた じゃがいも です。


家で、薄く切って炒めて塩をふって食べました。
しゃきしゃきしていて、おいしかったです。照れ