働き方改革と同時並行する形でDX(デジタルトランスフォーメーション)がさけばれるようになりました。

でも、DXとは何か?と問われると、ITを導入することそのもの、あるいはIT導入で業務効率を上げることと捉える方がかなり多いように感じています。そのためか、情報システム部にDX推進という形で業務を丸投げしてしまうというのもよく聞く話です。

たしかにIT導入で効率化を図ることは大事なことですが、ビジネスモデルやサービス、企業文化の変革、競争力の強化を伴うものがDXです。いままでの価値観をガラッと変えてしまうような取り組みといっていいでしょう。

これだけだとわかりにくいと思いますので、具体例では、ファミレスなんかが参考になるかと思います。最近は、来店後にタブレットでメニューを選んで、ロボットが運んでくれるというお店が増えてますね。これも飲食業の人手不足解消のために接客係が注文を聞かなくても良いし、聞き違いによる(あるいは客が間違えてオーダー)トラブル防止にもつながります。このことをDXと言ってもいいのかも知れません。ファミレスの常識が変わりつつあるということですね。

さらに、オーダーしたデータは、ファミレスの会社のサーバに蓄積され、分析することができます。例えば、時間帯によってどのメニューがオーダーされやすいとか、店舗ごとにオーダーの多いメニューがなにかとか、データベース化されたものを使って分析していくわけですね。でも、この分析は人手でなくてもAIを使って分析することができるようなんです。どのようにして、AIが分析するのかは詳しくはわかりませんが、データベース化されたデータはビッグデータとしてAIに学習させるわけですね。

それで、AIが分析することによって、オーダーの数をある程度正確に推測することで、品切れ防止、余った食材の廃棄を防止することができるんですよね。これが企業文化を変えるだけでなく、利益が出やすい体質(=競争力強化)にもつながってくるわけです。

と社労士というよりはIT技術者の立場でお話ししました。

 

(以上)