ご機嫌いかがおすごしでしょうか。
リリーです。
日本は春爛漫とのこと。
羨ましい限りです。
ところでみなさんは化粧品売り場カウンターでフルメイクをしてもらったことはありますか?
経験のある方はご存知かと思いますが、自分のスタイルにあったところでしてもらわないとかなりすごいことになります。
例えば、モード系の化粧ブランド。
着ている服に関係なく、個性的なモード顔にされます。
自分のスタイルにあったところでしてもらっても舞台化粧のようになったりもしますが・・・・。
ある日、リリーはウィンドウショッピングを楽しんでいました。
茶色のストライプで有名なデパートに入り、フラフラと歩いていると美容部員のお姉さんに声をかけられました。
お姉さん、私の顔をフル装備したがっています。
「お化粧品は何も必要ないから買わないわよ」とリリーが言っても
「買う必要なんて全然ないの。お化粧だけさせて。お願いよ」とお姉さんが懇願するので、時間もあることだし、これからマー坊とのデートもあるし、じゃあきれいにしてもらおうかしら・・と安請け合いをしました。
そのお姉さんはバリバリのモード系のお化粧というわけでもなく、少し濃いけど垢抜けたお化粧だったし、ステキにしてくれるかもという淡い期待を抱いて。
化粧が始まる前に
「私、濃すぎるお化粧やバリバリのモード系は嫌なの」
と言ったところ
「そんなことしないわよ。ここのお店のポリシーでもないし。」
このお化粧品はカスタムメイドで作るとのこと。肌にもいいのよとお姉さんは説明してくれます。
「まあ、なんてステキな目なんでしょう。アイラインで強調しなくちゃね」
「目はエキゾチックにするのがいいのよ」
・・・・・・・・・
うわっ
なんですか?
これ?
ツタンカーメン?
自分の顔が誰の顔だか分からず、メイクの力って偉大だなとしばし感心するリリー。
感心しているリリーを違う意味で感心していると勘違いしたお姉さん。
商品説明を始めました。
いらない、いらないとは思っていても、欲しくなってしまうのが女心。
お化粧をしてもらっている間、
またお化粧品買っちゃうかもぉ
などと思っていたリリー。
これっぽちも欲しくなりませんでした。
きっぱりと「いらない」とお断りを入れると、お姉さんは少々ムッとたようです。
だいたい買う必要がないと初めに言ったのは自分なのに、なぜムッとする?
マー坊に会う前に化粧を落としたかったのですが、フル装備に時間を大幅に取られ、待ち合わせの時間に間に合いません。律儀なリリーはマー坊を待たせてはいけないと思い、フル装備のまま待ち合わせの場所に向かいました。
「マー坊ぉ~!!!」
「リリーちゃ~ん!!!」
よそ様が見たら
『無理やり仲を引き裂かれて、幾度の困難を乗り越えて再会を果たした恋人同士』
のよう。
一緒に暮らしているにも関わらず、鬱陶しい二人です。
さて、リリーのツタンカーメン顔にどんな反応を示すでしょう。
マー坊、反応なし。
反応がないどころか一瞬にして顔をそらしました。
(ある意味反応していますね)
マー坊が何も言わないので、自分から言ってみることにしました。
「ヘンリ・〇ンデルの化粧カウンターでお化粧してもらっちゃったの」
「うん。美容部員にやってもらったんだろうなとは思ったよ」
「どう?」
本人がツタンカーメンだと思っているのに『どう』って、聞かれてもねぇ。
「普段の昼間は少し・・・」
こう見えてもマー坊は紳士。女性を落とすようなことは言えません。
それでは、もっと突っ込んで聞いてみましょう!!!
「じゃあ、特別な夜だったらいいの?特別なパーティとか?」
おいおい、勘弁してよ。
特別なパーティにこんな顔で来られたらマー坊の面目丸潰れですよ。
逮捕されても仕方の無い顔になっているのに。
だったら普通の昼間にしてくれって感じですよ。
私があまりにしつこく言うので、やっとマー坊は
「普段のリリーちゃんのメイクの方がずっといい」と言いながらも
「そのメイクが悪いわけではないんだけど、ちょっとリリーちゃんの雰囲気にあっていないっていうか・・・」どこまでも紳士を貫くマー坊。
そのうち私も「自分が変だと思っているだけで、もしかしたらイケているのかも!!」などとアホな妄想をし出しました。そんな脳ミソのトロけたようなことを考えていると、変な人が路面店のガラスに映っています。
ツタンカーメンそっくり。
おうっ・・・・・・
鏡に映っている自分。
イタイ。イタすぎる。
本当にびっくりしました。自分だと気付くのに3秒ほどかかりましたよ。
こんなリリーを見て吹きださないマー坊は本当に紳士です。
その後、ブティックに入り、聞かれもしないのに
「普段、こんな化粧していないのよ。これはね、カウンターでしてもらって時間が無くて落とせなかったのよ」と逐一お店の方々に説明をしていたリリー。
後日、マー坊母にカウンターで化粧をしてもらい、そのままマー坊に会ったことを話しました。
するとマー坊母は、遠慮気味にそして多少引き気味に
「アメリカではカウンターでお化粧してもらったら、大抵お手洗いで落とすか、確認するのよ」と教えてくださいました。
お母さま、大抵日本でもそうですよ。
