前回のお話しが気になる方はこちらをどうぞ
続きです。
隣りに立っているではありませんか!!!!!
漫画のように椅子から転げ落ちそうになりました。
足音全く無しです。
周りを見ると遠くに秘書がいるだけで、一同秘密のパーティでもあるのか誰もいません。
私は誘われなかったようです。
「ふふふ、驚かせちゃったかな?」
いや、驚くも何も夢に見ます。もちろん悪夢ですよ。
逃げたいのを抑制しながら
「どうなさいました?」と冷静を装って聞いてみました。
(なんていったって会社ですから。いつも冷静にね)
「今夜空いているかな?」
おう・・・・。
「いやあ、今夜は・・・・・」
「そう、明後日は」
「明後日も何があるのか・・・」
(何があるのかって・・・おかしいだろう、この答え)
「月曜日は?」
「月曜日はいかがなもんでしょうかねぇ」
(だから答えがおかしいって)
「そう、じゃあ予定はまた今度」
えええぇ、予定はまた今度って・・・・。また何か聞いてくるの????
動揺のあまりにヘンテコリンになってしまった私の答えを普通に受け取り、彼は去って行かれました。
翌週、ふっと気づくとまた私のデスクの隣りに立っているではありませんか。
どんな芸当???
また、周りに誰もいなくてオイテケボリのリリー。
今までこんな事なかったのに。
あれか?
轟さんの魔術でみんなを遠いお山にでもやっちゃっているのか?
「で、この間の話だけど。どうかな?」
「・・・・・・」
「今日はどう?」
「いや、あの、習い事が・・・・」
「じゃあ、明日は?」
「明日はどうかなぁ・・・」
(お願い、そろそろ気づいて私の心中)
「困ったね。今度は自分からも空いている日言ってね」
「???」
と言って去って行かれました。
最後の去り際の言葉は完全に使い道が間違っています。
この人が30代半ばで部署を転々と流されてきた理由がなんとなく分かったリリーです。
その後、私はいつ彼が隣りに来るかと思うと心臓バクバクで、しょっちゅう周りを伺う挙動不審な人になってしまいました。
こんなやり取りが5~6回続き、こうなってははっきり言うしかないだろうと腹に決めたリリー。
社内メールで(メールっていう所がヘタレですね)
「仕事とプライベートを区別したいので、同じ部署の方と社外で個人的に会うことは控えたいと思っています」とこれまたウソばっかりの控えめなお断りのメールを出しました。
対象を轟さん一人に絞って断りを入れてキレられたりしたら困ります。対象が轟さんではなく部署全体と言うところがミソです。
できるだけ彼のプライドを逆立てない断り方でもっていったリリー。
すると
「分かりました。そういうことでしたら仕方ありません」
と至って普通の返答があり、驚いてしまいました。
ちなみにリリーは断るとき「彼氏がいるから」という断り方はしません。
上記の言葉を「彼氏がいるから付き合えないのよ。でも、彼氏がいなかったらもちろんお付き合いしたいわ
」という風に人の言葉を勝手に本人の脳内で本人色に脚色されたら嫌だからです。
大抵の人はこちらがはっきりと断る前に何かしら気付くものです。はっきりと断る必要のある人の場合、どのように言葉を解釈するか(もしくは脚色するか)理解不可能なので、悪徳業者を相手にするときのように慎重に言葉を選びます。彼氏がいなくても付き合う可能性のない人に変な解釈をされたら困りますからね。
ちなみに轟さんは変な解釈をおもいっきりするタイプです。
話しがそれましたが
ま、これは一件落着。
とりあえず、ここは会社ですので、私も普通に彼に接しました。
あるとき秘書の方が彼の扱いに困り、少し冷たい態度を取ってしまったようです。
そのできた秘書の方は
「会社なのにこんな態度取っちゃってまずかったなって思って。反省しながらリリーさんの係を見たら、リリーさんの轟さんに対する冷たい態度が目に入って。リリーさんの冷たさに比べたら私なんてまだまだ甘いなって思って元気が出たわ」
おうっ・・・。
普通に接していたつもりなのに、かなり冷たくなっていたようです。
彼女に言われてリリーも少し反省しました。
まだまだ続きます。