ジャパンクオリティ | 小川家の鉄塔の見えるJazzyな生活

ジャパンクオリティ

 今月訪問したフランスでラグビーワールドカップが開催されているのはご存知の通り。

日本でワールドカップが開催されたのはもう4年前の話になるが、運良く日本対南アフリカのチケットが取れ、世紀の一戦を生で観戦したこともある。

(過去記事はこちら

先日サモアに勝ったので、次アルゼンチンに勝つと、決勝トーナメントに進出できる。

 

そしてパリでも、ラグビーは盛り上がっていた。

こんな感じでマリーアントワネットが処刑されたコンコルド広場にはパブリーックビューイングの特設会場。

 

ちょうど滞在中にフランスの試合があり、大勢人が集まるところは避けて夜ホテルで試合を見たが、この会場はさぞかし盛り上がっていたのだろう。

この近くで昼間は仕事をしていたが、午後から通行止め&地下鉄の駅が封鎖。

ちなみにその時の試合は、時差ボケとワインの酔いもあって、気がつくと点差が開いている展開。かなり意識が飛んでいたようだ。

 

さて、今回は日本とフランスの文化の違いを検証。

お互いいいところもある、悪いところもある、ということで、どちらが良いかという比較はしないが、やはり日本の品質は世界に誇れる。

 

例えば、買い物で、510円のものを買ったとして、1010円支払うと、日本では間違いなく500円が返ってくる。

海外でお札と小銭を出そうものなら、「No、多すぎる」と小銭は返され、財布が重くなることは必至。

フランスでは人だけではなく、自動販売機も同じ。2ユーロ10セントの地下鉄の乗車券を買うのに、5ユーロ札と10セントコインを入れたが、「No」とは言われないが、2ユーロコインととジャラ銭で1ユーロ返却。お前もか!?

日本のJRや地下鉄、自動販売機ではちゃんと大きなコインでお金が返ってくる。うーん、ジャパンクオリティ。

 

ちなみに自動改札で、Suicaのようなカードで地下鉄にも乗れるが、乗ろうとすると自動改札のどれか1台は切符を吸い込んでくれない場面が多々ある。

日本では自動改札が通れないとしてもちゃんと表示がしてあったりするが、やっぱり痒いところに手が届くのは日本ならでは。

 

口の開いたミネラルウォーターを「こぼさないように」ホテルでキャップをぎゅっとしめてカバンに入れたが、地下鉄駅に着いたらカバンから雫が。閉めても漏れるペットボトル。日本ではあり得ない。うーん、ジャパンクオリティ。

 

パリの中では所狭しと車が駐車している。どうやって車を置いたのか、謎なぐらい、車の前後の隙間が少ない。

いつも駐車場所を見つけるのが大変なのか、健康のためなのか、パリの中では自転車通勤の人が多かった。

 

パリの中はこのように自転車専用道路があり、自転車や電動スクーターが行き来している。車道の狭いところを走らされる危険な東京の事情とは大きく異なる、フランスの素晴らしいところ。またレンタル自転車や電動スクータが充実しているのもすばらしい。

ところが・・・

 

こんなひしゃげたタイヤの自転車がレンタル自転車のところに普通に置いてあるのがフランスらしい。

 

自動改札が壊れていても、ペットボトルから水が漏れてきても、自転車のタイヤが曲がっていても、フランス人はクレームしないかって?

そこが日本と大きな違い。

 

フランス語にはC’est La Vie(セラヴィ)という素晴らしい言葉がある。

直訳すると「これが人生」なのだが、どちらかというと、「自動改札が壊れてたって?C’est La Vie」「水が漏れてカバンが濡れたって?C’est La Vie」「ロケットが爆発したって?C’est La Vie」でおしまい。

 

しょうがないよ、運が悪かったんだよ。それが人生なんだから。

日本でもそれが言えたら、ブラック企業も、クレーマーも、誹謗中傷もなくなるんだろうかね。