"愛している" "ずっと一生あなたを支えたい"
"もう一度、心を入れ替えてやり直して欲しい"
対立しているご主人に宛てた手紙やメールの末尾には、
よくそのようなメッセージが付け加えられます。
そう、これがいつも失敗の元。
これを書けば、たいてい
ご主人からの返事は決まっています。
「もう、やり直すつもりはない」
です。
その「やり直すつもりはない」が
本心かどうかは知りませんが、
ご主人に、その発言をさせたのは、
ほぼ間違いなく手紙の末尾に記された、
「愛している」「ずっと一生...」
などのメッセージです。
そもそも夫と対立をして、
相手も怒りで一杯になっているときに、
上記のようなことを伝える事は、
ご主人の心を自分から引き離す効果があります。
もちろん、
・愛している
ということも、
・もう一度やり直したい
ということも、全てあなたの気持ちとして
素直な気持ちであることは分かります。
ただ、1つ決定的な過ちは、
そのメッセージを聞く相手の今の心境を考えていない、
ということです。
例えば、ここ3日間何も飲み食いしておらず、
明日も食事にありつけるか分からない...
という状況の人に対して、
「あなたの将来設計は?
一体、どんな人間になりたいの?夢は?希望は?」
と、たずねても、相手からすれば、
「今、そんなことどうでもいいから、
とにかく明日のことが心配でたまらないのだ!」
という話になります。
確かに、将来や夢は大事。
同じく、愛も大事。
そんな事は分かっているのですが、
今はそんなことを考えている場合ではない、
ということです。
このように、相手の感情の段階と
マッチしていないことを
あなたが伝えたり、質問することは、
ご主人との感情を遠のけてしまいます。
つまり、ご主人からすれば...
「何か、もう自分とは性格が合わない」
と、感じさせてしまうのです。
もちろん、明日の心配をしなくても良くなり、
本人に余裕が出てくれば、将来のこともじっくり考えられます。
いつもその順番が大事なのです。