シビックEP3
K20Aチューニングエンジンの製作です。
今回のEP3ユーザー様車両は、走行距離が13万km走りこみ、
エンジンのパワーダウンが乗って分かるくらいに、
疲労していて、まだまだ永く乗り継いでいきたいとのご要望でした。
K20Aエンジンのチューニングポイントの一つが、このクランクシャフトです!
仕様は、2.0に設定。
パーツは、ピストン、コンロッドを
コスワース製の鍛造を使用して、
高回転に対応できる、強度、精度を確保しました。
あとは、ハンドメイド作業で、徹底した、軽量、バランス、研磨作業です。
その後、精密組立てに入ります。
1個1個の各部位のバランスが、組み上げてから、最も重要な要素になります。
上記画像2点が、F1でも有名な、コスワース製、ピストン、コンロッドです。
当然、エンジンブロック、エンジンヘッドも、
ダミーヘッド使用して、精密測定、加工、研磨・・・・・多数、
作業項目、精密組立て等がありますが、
細かなことは、次回にご報告するとして、
今回は、コスワースピストンとコンロッドの
純正との比較写真を公開します。
K20Aエンジンは、パワフルで、低速からトルクフルで、
良く回る良いエンジンですが、
特に高回転の場合、コンロッドの弱さが目に付きます。
写真では、その形状を比較頂けたら、よく分かると思います。
純正ピストンとコスワースピストンの比較画像
純正コンロッドとコスワースコンロッドの比較画像
今回、EP3 13万Km走行エンジンの分解で分かった事の一部は、
バルブ、バルブシートに傷が多数見受けられ、
ガイドに至っては、ガタツキや歪も発見できました。
これでは、カーボンスラッジが多く付着して、
圧縮漏れを起こし、燃焼効率を悪くして、
パワーダウンに結びついています。
程度としては、かなり悪い部類に入ります。
この内容は、納車時に、分解作業の工程画像をCDに収め、
お渡ししていますので、ご自分の目で確認できます。
なかなか、自分の目でエンジンの中を見ることはできませんから・・・・。
これは、今まで沢山のお客様にも、大変喜ばれています!