道に迷うことこそ道を知ることだ
アフリカのことわざに「道に迷うことこそ道を知ることだ」とありますが、広い、広い、大平原を生きる者たちの知恵なのでしょう。
このことば……
自らの体験に照らしてみると、誰しも思い当たる節がある。
そして、北方謙三氏の小説には「踏み外した処にも、また道はある」とよく出てくる。
これが正しい道だと信じることよりも、今歩いているその道を信じる勇気。
日本では「道」のつく習い事が多くある。そしてそんな「道」の習い事をしてきた子供は軸が育っている。書道、華道、茶道、武道……。
みち【道】①人や車などが往来するための所。
④人が考えたり行ったりする事柄の条理。道理。
⑦てだて、手法。手段。
広辞苑第四版より
道に別のことばを入れ替えると……違う角度で見えてくるものがある。
「道理」に迷うことこそ「道理」を知ることだ
「てだて」に迷うことこそ「てだて」を知ることだ
「人生」に迷うことこそ「人生」を知ることだ
「恋」に迷うことこそ「恋」を知ることだ
迷ってもいんだ、そう思えた瞬間です。
中村信仁