子供とお年寄りと大人と若者 | 営業の魔法 中村信仁と永業塾の仲間たち

子供とお年寄りと大人と若者

久々に路線バスに乗っている。理由は今夜飲む予定になったので、車を家に置いてきたからです。

しばらくして、夏休みだからか小学生(低学年だろう)を連れた父子がバスに乗ってきた。座席は一杯で二人して立っていると、そばの席に座るおばあちゃんが、小さいのに可哀想だと席をゆずった。

これは日本でよく見かけます。子供が可哀想だと大人が子供をかばう行為。

子供が断るか、親が遠慮するものと思いきや、当たり前に譲られた席に子供は座り、父親も、良かったね、などと言っている。

すると、席を譲ったおばあちゃんに、中年の男性が、自分の席を譲った。「どうぞ」と。するとその男性に青年が席を譲った。「僕の方が若いので」と。その青年に中学生が席を譲った。「自分の方がもっと若いので」と。

すると、その中学生に、最初の小学生が椅子から立ち上がり言った。「どう考えたって、僕の方が若い。ゆっくり座っていられない。どうぞ」と。

これで全て丸く収まった。席替えをしただけで、全員違う席に再び座ることとなり、父子が立っている。

子供は元気だ。立っていたって疲れない。それなのに、なにが可哀想なのか。いつも子供は立っていていい。バスの中で危ないというが、世の中の危険な箇所、危険なこと、色々な仕組み、ルールやマナー、順番やバランスなど、そうやって覚えて行くものだ。

昔は親を座らせ子供が立つ姿を見て、親孝行なよくできた子供だと評価したものだ。

残念なことに現実のバスの中では、このような席替えは行われず、降りる停留所が来るまで、のうのうと子供が座ったままでいたのですが……。





中村信仁